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工学部電子情報工学科
4年次生小田 勝己さんフォークソング愛好会所属。研究室では無線などのワイヤレスセンサネットワークを研究。
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KBC九州朝日放送
「シリタカ!」メインキャスター髙﨑 恵理さん2008年人文学部英語学科卒業。熊本朝日放送、福岡放送を経て2018年4月からフリー。
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就職・進路
支援センター長合力 知工先生商学部教授。専門分野は経営戦略論。ゼミ生とのつながりは25年以上にわたる。
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一般社団法人福岡大学同窓会
有信会理事長大野 憲俊さん1967年商学部商学科卒業。福岡大同青果株式会社の社長、会長を歴任。2017年から現職。
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商学部貿易学科
4年次生八納 萌瑛さん第60代応援団副団長。福岡大学初の女性団員として活躍し、今年9月に引退。

合力
本日は福岡大学の「絆」「つながり」「人脈」などをテーマに皆さんにお話を伺いたいと思います。まず、これらの言葉から、何を思い浮かべますか。
八納
私が所属する応援団は学生中心で活動しているため、OBの方は頼れる大きな存在として心の支えになっています。有信会(本学同窓会)のイベントに参加させてもらった時にはいろいろな方から声を掛けていただき、昔の応援団の話を聞くことができました。「今度、演武を披露してほしい」と言ってくださる方もいて、活動の機会が増えています。応援団の活動を通して日々、福大の「絆」の強さを感じています。
小田
私の所属するフォークソング愛好会は100人を超える学生がいます。OB・OGには起業された方がいて、そういう方々と話をする時に、人脈という言葉を思い浮かべます。
髙﨑
人脈とは、自分の選択で得られるものだと思います。私は仕事柄、九州を中心に幅広い職種の方に会いますが、さまざまなところで福大の卒業生にお目にかかります。学生数2万人の総合大学に在籍していたことで多くの出会いがあり、人脈につながっていることを日々感じています。所属していた放送研究部やゼミの仲間とは卒業後も交流があり、志を持つ仲間と切磋琢磨しながら、絆を深められていると思います。
合力
福大より学生数が多い大学は他にもありますが、2万人規模の学生が一つのキャンパスに集まっているところは稀(まれ)だと思います。考え方の違う学生たちが一堂に会することで、創造性が醸成されます。そうした環境で過ごした卒業生が、社会の至るところで活躍していることは福大の強みだと思います。
大野
有信会では各支部に多くの先輩たちがいます。懇親会などで同じテーブルに取引先の方がいることもよくあり、仕事の上でも人脈が広がります。福大卒というだけで思いや話が通じることもあり、私が社長を務めていた会社でも毎年のように福大生が入社してきました。
合力
絆とは、「信頼に基づくネットワーク」だと思います。では、信頼とは何か。それは心が動いた時に生まれるもので、私たち教員もただ授業をするだけでは信頼関係は生まれません。教え方に工夫を凝らし、情熱を込めることで学生は教員を信頼してくれますし、逆もまたそうです。
心が動いたという意味で、印象に残っている二人のゼミ生がいます。一人は、ゼミの幹事をしていたのですが、合宿の日程が仙台での入社試験と重なってしまい、彼は責任を感じていました。合宿は4日間あるので「最終日だけでも顔を出せたらいいね」と話していたのですが、彼は選考が終わった日の夜に仙台から福岡に戻り、その足で合宿先の宮崎まで駆け付けてくれました。それ以来、私は彼をとても信頼するようになりました。
ラグビー部だったゼミ生の一人もゼミ合宿とラグビー部の合宿が重なり、どちらに参加すべきか相談されました。私は自分で決めるように言いましたが、内心ではラグビー部を優先すると思っていました。彼は既にレギュラーを取っており、ポジション争いが激しいラグビー部では、合宿への不参加はレギュラー落ちを意味するからです。ところが彼はゼミ合宿を選びました。「ラグビーではレギュラーを失っても取り返す自信がある。でもメンバーと協力しながら課題に取り組むゼミは、自分の力だけで遅れを取り戻すのは難しいと思った」というのが理由でした。