
合力
最後に改めて、福大の「絆」「つながり」について感想をお願いします。
髙﨑
正直に言えば、福大は第一志望ではありませんでした。それでも私は、学ぶことの楽しさを福大で教えてもらいました。好きな英語をとことん勉強できるのが楽しくて、分からないことがあれば、何度も先生のところに聞きに行きました。そこから先生とのつながりが生まれ、助けられて今の私があります。福大に来て本当に良かったと思います。
大野
福大生の良いところは相手をよく理解しようとするところ、つながりを大切にしようとするところだと思います。自分のことを考えてくれる人には、「お返し」をしようという気持ちになり、それが絆につながっていく。9学部の多様な学生が集う福大のキャンパスで、そういうものが脈々と醸成されているのではないでしょうか。全国に99支部ある有信会がまとまりを持って活発に活動できているのも、そうした伝統の延長線上にあるものだと思います。
合力
「恩返し」という言葉がありますが、大野理事長の話を伺っていると、受けた恩を当人ではなく別の人に戻す「恩送り」とでも言うべきものが、福大にはあるように思います。それがネットワークの広がりにつながっているのかもしれません。
他大学と合同でゼミ合宿をして感じたのは、福大生にはスマートさは少ないものの、雑草のような強さがあるということです。また、何かを伝えようとする時には「Word(言葉)」も大切ですが、気持ちや感情、つまり「Mode」がとても重要です。「Word」と「Mode」が一緒にならないと伝わらないことが多々あります。福大生は「Mode」を大切にしており、そこにも強さがあると思います。
髙﨑
私も“雑草〟という言葉をよく使いますが、雑草にはどこにでも入り込める力があります。福大生は簡単に折れることのない、「しなやかな雑草」というイメージがあります。あまり凝り固まらず、しなやかに、フレキシブルに生きている人が多いように感じます。
小田
違う学部の友人もできて、「何かあれば力になるよ」と言われた時は心強く思いました。社会に出てからも、こうした関係を広く築いていけたらと思います。
八納
今年6月、全日本大学野球選手権大会に出場した野球部の応援に東京まで行きました。野球部員と応援のやり方を巡って言い合いになることもありましたが、試合に敗れた後には、みんなで声を上げて泣けるほど一体感を感じることができました。
応援団での活動を通して、「どんな人からも学ぶことはある」と思うようになりました。苦手な人でもつながりを持っていれば勉強になります。2万人の学生がいる福大は、その機会がたくさんあると思います。大野さん、髙﨑さんの「人脈は自分の行動で広げられる」という言葉は本当にそうだと思いました。
大野
有信会には社会人として長年経験を積んだ方たちがたくさんいますから、その先輩たちと交流する中でいろいろなことが吸収できると思います。全国に多種多様な人がいるわけですから、必ず自分に合う人がいるはずです。ぜひ有信会の集まりに顔を出してほしいと思います。
合力
改めて「福大ファミリーの力」を実感することができた座談会だったと思います。
本日は、ありがとうございました。
