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2023710
研究

『令和5年度版科学技術・イノベーション白書』に福岡大学シチズンサイエンス研究センター設立について掲載されました

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福岡大学では、2021年4月1日にシチズンサイエンス研究センターを設立し、福岡県内の企業の事業継承に関する課題解決に本学学生が取り組んだり、企業の採用手法の開発に取り組んだりと大学・市民・企業や官公庁と一体となってシチズンサイエンスに取り組んでいます。直近では、太宰府市との共同研究を市民連携の形でコーディネートに取り組みました。

この度、文部科学省が6月20日(火)に発行した『令和5年度版科学技術・イノベーション白書』に福岡大学シチズンサイエンス*研究センター設立について掲載されました。

シチズンサイエンス*…市民参加型の研究のことを指します。市民が研究者のもとでデータを収集したり、市民自らが研究課題を設定して研究者がサポートしたりすることもあります。

今回の掲載を受け、シチズンサイエンス研究センター長の森田泰暢准教授に話を聞きました。


  • シチズンサイエンスのどのような取り組みが評価されたのでしょうか?
    2021年に国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主催するイベント「サイエンスアゴラ」で、「1万人のシチズンサイエンス」プロジェクトが行われました。このプロジェクトの運営に本学教員が携わることができたことが、多くの方と関係を築くきっかけになったと感じています。シチズンサイエンスというと、生態系調査などが一般的ですが、市民による課題意識で開始された取り組みこそが市民連携にリアルさを帯びるのではないかと考えています。政策などの検討を行う際に、地方での活動は都心部からは見えづらいことから、九州地域の限定されたエリアでの市民連携を複数行い、活動成果を取りまとめて発信する意義は、中央官庁からも認識されています。これまでの地道な取り組みを評価していただいたのだと思います。
  • 今後の展望について教えてください
    今後は、福岡県内の複数の市町村で一緒に「防災マップ」を作る取り組みを予定しています。市民の方には現地に行って情報収集をしてもらい、その情報をもとに「デジタル防災マップ」を作成できたらと思います。年代やその人の置かれた環境に応じてリアルタイムで避難経路を指示できるものを作りたいと思っています。今後も、地域との取り組みを重ね、地域活性はもちろん、政策立案などにも貢献できる架け橋的な存在になれたらと思います。
  • 関連リンク
    令和5年版科学技術・イノベーション白書 本文(本学掲載P.149)
    福岡大学商学部シチズンサイエンス研究センター
    商学部ウェブサイト

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