FUKUDAism(フクダイズム)

  • facebook公式アカウント
  • twitter公式アカウント
  • Instagram公式アカウント
2023116
教育
研究

太宰府市の楠田市長と福岡農業高校の生徒が薬学部研究室を訪問

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする

現在、福岡大学シチズンサイエンス研究センターと薬学部、太宰府市、福岡農業高校で太宰府産の梅の成分に関する共同研究が進められています。

研究の目的は、太宰府市の名物である「梅」のエキスに含まれる機能的成分の存在確認やその含有量などについて分析をすることです。太宰府市の楠田大蔵市長からの依頼のもとで始まったこの一連の研究は、シチズンサイエンス(※)として、本学シチズンサイエンス研究センター長の森田泰暢准教授(商学部)が全体のマネジメントを行っています。また、薬学部の吉田秀幸教授や薬学部生が梅の成分分析を行い、福岡農業高校の梅研究班の生徒が、「梅エキス」を抽出する役割を担っています。

12月15日(木)には、楠田市長と福岡農業高校の梅研究班に所属している生徒13人、高校教員、太宰府市職員の方々が薬学部の吉田教授の研究室を訪問しました。

楠田市長や高校生らは、梅の研究の進捗確認を行うとともに、研究の模様や薬草園を見学したり、指紋検出実験を体験したりして、研究や実験の魅力を感じていました。

楠田市長は、「梅エキス」の成分の分析結果に大変関心を寄せられました。また、研究の対象である「梅エキス」が分析されていく現場を実際に見た高校生は、大学ならではの研究室や多くの機械を用いた実験に興味津々の様子でした。学問の可能性を知ったり、進路の幅を広げる機会ともなりました。
 

楠田市長と高校生が研究の様子を見学

指紋検出実験の様子

高校生は「私たちが抽出した梅エキスがたくさんの機械を使って研究されているのを間近で見て、多くの人が関わっていることを感じることができました」「施設がとても綺麗で学びやすい場だと思いました。また、研究に限らず学べることがたくさんあり、将来に繋げることができる場だと感じました」などの感想を寄せました。

今後は、梅について研究している学外の方も募って、研究発表会を3月下旬に開催予定です。

(※)シチズンサイエンス…市民参加型の研究のことを指します。市民が研究者のもとでデータを収集したり、市民自らが研究課題を設定して研究者がサポートしたりすることもあります。


関連記事

12+.JPG
「市民による知的生産」の推進支援を行うセンターを設立、研究機関としては全国初
アイキャッチ2.jpg
「福岡大学商学部シチズンサイエンス研究センター」の大上麻海講師が、学会のパネルディスカッ…