オリックス・バファローズから1位指名を受けた山下舜平大選手。テレビ画面からその様子が流れると、記者会見場には拍手が起こりました。八木啓伸監督は山下選手に右手を出し笑顔で握手を求めました。全国20社から43人の報道陣が訪れ、山下選手、八木監督にインタビューが行われました。
冒頭に曽野正純校長から、オリックス・バファローズに対して指名していただいたことに対するお礼が述べられた後、「スケールの大きさ、潜在能力の高さがあり、ひたむきに努力できる選手なので、しっかり頑張ってくれると思う」と期待の言葉がかけられました。
続いて、幹事社による代表質問等による質疑応答に移りました。主な内容は以下のとおりです。
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山下選手
・オリックスは投手、野手共に偉大な選手がいるチームだと感じています。これから色々な経験をし吸収していきたいです。
・先発もしたいですが、チームでの使われ方にもよると思うので、どのような場面でも対応できるよう練習したいと思います。
・憧れの選手は、大谷翔平選手です。どこを見ても球界を代表する選手で、スピードボールにも憧れます。
・球速165km/hは目標に持ち続けたいです。大谷選手が出した球速ということで意識しています。
・対戦したい選手は柳田悠岐選手です。どのようなボールでも、どのような打ち方でもホームランにしてしまう選手なので、勉強になると思っています。
・柳田悠岐選手の試合を見に行った際には、柳田選手を打ち取った場合・柳田選手から打たれた場合の両方をイメージしていました。
・山本由伸投手に早く会って色々聞きたいです。
・大濠高校野球部で、基礎・基本が大事だと学びました。これからも基礎・基本を大切にして練習していきたいです。
・1年目の目標として、新人王を取れるよう頑張りたいと思います。
・今までプロ野球選手に憧れて野球をやってきました。これからは、憧れを持たれる様な、日本を代表するような選手になりたいです。
・家族へは、後で感謝の気持ちを直接伝えたいと思います。
・後輩たちには、自分たちでは行けなかった甲子園に行って、先生たちに自分たちの分も恩返ししてもらいたいです。 -
八木監督
・恵まれた体格、スケールの大きさ、角度のある変化球(カーブ)、これが山下選手の特長と捉えています。
・伸びる要素がたくさんあるので、将来、勝てるピッチャーになれると思います。
・大濠高校卒業の素晴らしいプロ野球選手がたくさんいますが、野球の技術と人間性を持っているので、プロの世界で十分やっていけると思います。
記者会見後、野球部の仲間が祝福に駆け付けます。大勢の仲間が山下選手を取り囲み、喜びを分かち合いました。
山城 航太郎君(硬式野球部元主将・3年生)
舜平大は、素晴らしいポテンシャルを持っていると思います。プロは厳しい世界だと思いますが、自分の持ち味を伸ばし、将来的に日本を代表するピッチャーになってほしいと思います。
高校野球の3年間を通じて、舜平大にたくさんの刺激をもらいました。同じチームメートで本当に良かったと思います。
僕も大学野球で成長し、4年後にプロを目指せる選手になろうと、改めて決意した一日になりました。
伏見 仁太君(硬式野球部・3年生)
夏の独自大会でバッテリーを組んでいました。舜平大が努力を続けていたのは間近で見ていたので、まずは「プロ入りおめでとう!」と声を掛けました。
ドラフト1位で指名されると信じていました。球を受けていて、それだけ能力の高い投手だと感じていました。
彼にとっては、新たなスタートラインに立ったに過ぎないと思います。さらに頑張ってほしいです。これからも応援し続けます。