『福岡大学学園通信』第73号(令和4年4月発行)では、「福岡大学の研究 ~FUKUDAI LAB~」と題し、福岡大学で行われる研究にスポットライトを当て、9人の研究者に話を聞きました。
会計学が専門の井上修准教授(商学部)の研究を紹介します。
専門は会計学、中でも「特別損益を用いた利益マネジメント行動」について研究しています。
特別損益というのは、イレギュラーに発生した損益を通常の経費と分けて計上する損益のことです。自然災害や感染症の流行などで臨時的に発生した費用等を別枠で計上するものですが、通常の経費でも特別損益に計上してしまえば、「その時たまたま業績が落ちただけで、普段は利益を出している企業」と判断されます。数字は変わらずとも、業績を良く見せることができるのです。
特別損益の区分表示は、日本特有の会計ルールです。経済のグローバル化で会計基準の国際化も進む中、日本での国際会計ルールの適用がどのような経済的帰結をもたらすのか、研究を続けています。
詳しい記事はこちら(13ページ)をぜひご覧ください。
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