大濠高校硬式野球部は、福岡県高校野球の代替大会「がんばれ福岡2020」で順調に勝ち進み、8月3日(月)にPayPayドームで行われた決勝戦に臨みました。
福岡高校との一戦を取材しました。
- 決勝戦 (「がんばれ福岡2020」福岡地区高等学校野球大会)
大濠高校 3-4 福岡高校
大濠高校の先発はプロ注目の山下舜平大投手(3年生)。当日もプロ10球団のスカウトが熱視線を送りました。
試合は一進一退の投手戦。ピンチを招いた場面でも、ショート宮本光志郎選手(3年生)のファインプレーが飛び出すなど、相手打線を0点に抑えます。山下投手も7回からギアを上げ、相手打線に隙を与えませんでした。
一方の攻撃陣は、相手の先発投手を前になかなかヒットが生まれず、9回まで無失点に封じられます。
試合は9回を終えても決着がつかず、タイブレーク(0アウト1、2塁)の延長戦に突入。
10回に両校とも1点を入れ、続く11回表。大濠高校は犠牲バントで1アウト2、3塁のチャンスをつくり、5番の深浦幹也選手(3年生)が殊勲のタイムリー3塁打を放ちます。
3-1で勝ち越し、あと3アウトで優勝が決まる11回裏。大濠高校はタイムリー2塁打で2点を入れられ追いつかれます。試合の流れが相手に傾くと、最後はセンターへの犠牲フライで決勝点を許し、悔しいサヨナラ負けを喫しました。
11回を一人で投げ抜いた山下投手
ショート・宮本選手は攻守に活躍
ピンチの時も仲間同士で声を掛け合う
11回表に2点を追加
タイムリー3塁打を放ち、塁上でガッツポーズを見せる深浦選手
11回裏に決勝点を許し、サヨナラ負けを喫した
この悔しさは次のステージで

閉会式での集合写真
リーグ戦終了後のインタビュー時、「ドームでの決勝戦に進みたい」と、口を揃えて今大会の目標を語っていた選手達。ここまで勝ち進んできた彼らには、胸を張ってもらいたいです。
決勝戦は、その名に相応しい、手に汗握る好ゲームでした。ピンチの場面でもバックの好守備で乗り切ることが多く、ベンチからの大きな声も選手を後押ししていました。まさしく、山城航太郎主将の目指す「全員野球」が体現された試合だったのではないでしょうか。
3年生は今大会を持って高校野球を引退します。高校野球の3年間での喜びや悔しさ、それぞれにあると思います。この経験を、ぜひ次のステージで生かしてもらいたいと思います。
最後に、硬式野球部の今大会での活躍は、応援する全ての人に感動を与えてくれました。本当にありがとうございました。そして、本当にお疲れ様でした。
-
<関連リンク>
・西日本スポーツ:ペイペイドームで惜敗した福岡大大濠・山下 「ここでまた投げたい」 延長11回の最速151キロに破格の高評価
・日刊スポーツ:プロ注目の福岡大大濠・山下152キロも敗退/福岡
・スポニチアネックス:福岡大大濠・山下舜平大 130球熱投も無念 10球団スカウト視察"ドラ1候補"
・スポニチアネックス:福岡大大濠の153キロ右腕・山下11回力尽きる、130球力投も「負けたので駄目」