福岡大学の協定校ウオッシュバン大学(アメリカ)の研修(2020年2~3月)に参加した学生を紹介しています。
第4回は、人文学部英語学科4年次生の中山和泉さんです。中山さんは「実は英語が苦手でした。自分の知らなかった世界に触れたことで、英語の魅力や楽しさに気づきました」と話します。
−ウオッシュバン大学研修に参加した理由・きっかけは何ですか
高校時代は英語が苦手でしたが、修学旅行で訪れたカナダで英会話の楽しさを知り、海外の文化について学んでみたいと感じ始めました。本学英語学科で英米文化を学ぶうちに、日本とは異なるフランクな雰囲気やさまざまなバックグラウンドを持った人が集まる文化に興味を持ちました。1回目はカナダへ1カ月の語学研修を経験し海外生活の楽しさに触れ、「他の地域の文化をもっと知りたい!コミュニケーション力をもっとあげたい!」と感じ、ウオッシュバン大学研修にも参加しました。
−研修先での学び・楽しかったことは何ですか
英語の基礎をしっかりと楽しく学べるようにと、レクリエーションやグループワークを取り入れた授業形態でした。とても和やかな雰囲気で、発音が分からない時や意図がくみ取れない時も気軽に質問することができました。一番印象に残っているのは、「現地の学生にインタビューをする」という課題です。フードコートやロビーにいる学生に自ら声を掛けていかなければこの課題はクリアできません。最初は緊張でなかなか勇気が出ませんでしたが、話し掛けざるを得ない状況に置かれたことで、行動力や積極性を身に付けることにもつながったと思います。そうした環境づくりをしてくれた現地の先生方には感謝しかありません。感謝の気持ちを伝えようと、研修終了時にお世話になった先生方にはメッセージカードを贈りました。
また、アメリカ文化について学ぶだけではなく、日本に関心がある現地学生と交流することができたので、より互いの文化について理解し合えたのではないかと思います。さらに、現地学生と同じように就職活動イベントへ参加したり、バスケットボールの試合を観戦したこともいい経験になりました。
1カ月という短い期間の研修であるにもかかわらず、寮のドアに私たちのネームプレートを貼ってくれて、それを見つけた時はウオッシュバン大学の一員になれた気がしてとてもうれしかったです。

現地の先生方に贈った感謝のメッセージカード

寮のドアに貼られたネームプレート
−海外生活・海外へ行くことの魅力とは
「自分にとっての“日常”とは異なる生活を経験することができること」です。新しい体験がたくさんできると同時に日本での生活のありがたさを改めて感じることができます。例えば、教会へ行くことや現地の学生とスポーツをすること、自転車をレンタルして街を散策することなど、日本ではなかなか行わないことが日常として存在していました。
−中山さんにとって国際交流とは
新しい考えや体験・経験を与えてくれる、とてもわくわくするものです。本やテレビなどで海外の文化について知ることで、自分の知らなかった世界がたくさん見えてくると思います。少しでも興味を持ったら行動してみることで、新しいもの・ことに出合えます。
−コロナ禍の今だからできること
机上で単語や文法などの勉強も大切だと思いますが、オンラインが発達している今だからこそ、YouTube等の動画やSNSを通して、英語や海外の文化に触れてみてはいかがでしょうか。異文化を理解しようとする姿勢が大切だと思います。
