12月19日（火）に、課外教育プログラム*成果報告会を実施し、「学生チャレンジプロジェクト」と「夏期セミナー」の合同報告が行われました。
両プロジェクトの活動状況および成果が報告され、参加者との質疑応答も行われました。発表した学生たちは終始緊張した様子でしたが、約半年に及ぶ活動で得た学びや思いを精一杯語りました。
*課外教育プログラム
学部を超えて多様な学生と交流でき、社会人としての大切な教養を身に付け、個性的で豊かな人間形成を育むことを目的としたプログラム（他に野外教育キャンプ、課外活動応援ツアーなど実施）。
学生チャレンジプロジェクトの報告
夏期セミナーの報告
- 学生チャレンジプロジェクト
本学の学生が自主的で自由な発想から企画した独自のプロジェクトを、大学が物心両面から支援する制度で、今年度は「みらプロ～未来に向けた防災リーダープロジェクト～」が6月に採択され、約半年にわたる活動を報告しました。
メンバーは、昨年度、本学主催の夏期セミナーにて「防災・減災」のテーマのもと、学生主体で研修を計画し、東日本大震災の被災地である東北地方を訪問した7人の学生です。セミナーで学んだこと、体験したことを風化させず同世代に伝えて防災リーダーを育成していくことを目標に活動しました。
まず、自身が防災に関する専門的な知識を学ぶために、岩手県・宮城県・福島県の東北3県を訪れ、実際に仮設住宅に宿泊して現地の方から話を聞いたり、日ごろから防災ボランティアに取り組む福島大学の学生と交流しました。
岩手県・宮城県・福島県の東北3県での研修
次に、東北で得た知識から、学内で防災食や備蓄品に関する情報発信、本学周辺地区のハザードマップを模型で制作し学園祭で展示しました。また、WEBサイトやSNSでの発信を通して広く防災について情報発信しました。
活動を通して、「同じ学生に向けて継続的に情報発信する難しさ」「リーダー育成のための専門知識の欠如」という反省点を踏まえ、大学生ならではの視点で防災に関する新たなアプローチを採用しました。
『大学ならではの視点での防災』として、緊急時の連絡先・集合場所を記載できるオリジナルステッカーの作成・配布、低予算かつ必要性を重要視した自主防災リュックを考案し、防災をより身近な存在として捉えられるよう工夫しました。
自分たちが計画した目標を達成するめに、知恵を絞り課題解決する能力を身に付けることができました。
- 夏期セミナー
夏期セミナーでは、「観光・街づくり」と「防災」2つのテーマを隔年で実施しています。
今年度は「観光・街づくり」をテーマとし、本学と連携協定を締結している日本旅行の教育旅行プログラムを活用し、観光客数や人口の減少などさまざまな課題を抱える地域の振興や課題解決に寄与することを目的に活動しました。
学内での研修では、日本旅行や自治体から講師をお招きし、新型コロナウイルスがもたらした観光の変化や観光産業をとりまく現状などについて学びました。事前研修後、座学で学んだことを基に各市町村が抱える課題についてより理解を深めるため、佐賀・長崎・大分を訪れて現地研修を行いました。
現地研修では、資料だけでは理解できない地域の課題や発信されていない魅力を発見し、自治体と一緒に検討し、既存の施策にない学生ならではのアイデアを考えました。
長崎県・佐賀県・大分県の研修
報告は、3つの班に分かれて考案した大分県のモデルコースを発表し、自治体の方からもタイトルのキャッチコピーや新たな魅力の提案を評価していただきました。
夏期セミナーでは、観光業界や地方創生を目指す学生にとって、その道のスペシャリストと交流することができ、正課の授業では得られない知見を広げることができました。
本報告会が活動の集大成となりますが、学生たちは、それぞれの活動を通して得た知識や経験は今後の学生生活、また卒業後に社会へ出てからも生かしていきます。
ツーリズムおおいた三浦氏からの総評
築山学生部長からの総評
