福岡大学が平成17年度から実施している「全国高校生川柳コンクール」（文化庁、全日本川柳協会等後援）はおかげさまで20回目の節目を迎えました。今回は、458校の高校生12,135人からご応募いただきました。大変ご多用の中にもかかわらず、本コンクールにご関心を持っていただき、主催者としてこの場を借りまして心よりお礼申し上げます。

非常に素晴らしい作品が多数あり、特に今回は「新紙幣」「物価高」「異常気象」などの社会情勢に関わる作品や、若者の間で流行しているSNSアプリ「Be Real」、性格診断「MBTI」といった話題性のあるテーマに関する作品も多く見られました。社会への興味・関心の高さに感嘆し、トレンドに敏感な高校生の日常を感じました。

今般、多数の作品の中から、川柳の専門家や新聞社・テレビ局・大手書店・旅行会社の関係者および本学関係者で厳正な選考を行い、ここに入選作品を決定いたしました。

活字離れが進んでいるといわれる今日、川柳というわが国固有の短詩形文学に親しんでいただき、本コンクールを通じて高校生の皆さんが自分や家族、友人、そして社会について考えるきっかけになれば幸いです。

このように、自分の心の動きを川柳や俳句、短歌、日記、散文などで表現することは、心の整理をする上で大変重要です。

最後に、高校生の皆さんの充実した日々と関係していただいた皆さま全員のご健康を心よりお祈り申し上げます。