福岡大学長からのメッセージ
福岡大学が平成17年度から実施している「全国高校生川柳コンクール」(文化庁、全日本川柳協会等後援)はおかげさまで18回目を迎えました。今回、426校(前年比35校増)の高校生13,740人からご応募いただきました。主催者として、この場を借りまして心よりお礼申し上げます。
今回も非常に素晴らしい作品が多数ありました。昨年から新型コロナウイルス感染症に関連した「オンライン」「自粛」などの語句が入った作品が依然多く見られました。成年年齢が18歳に引き下げられた関係の作品や昨今の世界情勢について表現した作品も多くありました。
今年度、新たに「日本旅行賞」「カーボンニュートラル賞」を新設しました。仮想空間を旅した作品や節電・地球温暖化に関する作品も見られ、社会の変化に高校生の関心の高さを感じました。
ウィズコロナの日常を送りながら、これからの未来に希望を持つ高校生の想いが伝わってきました。それらの素晴らしい作品の中から、川柳の専門家や新聞社・テレビ局・大手書店・旅行会社の関係者および本学関係者で選考を行い、入選作品を決定いたしました。
活字離れが進んでいるといわれる今日、川柳というわが国固有の短詩形文学に親しんでいただき、それを通じて高校生の皆さんが家族や友人、そして社会を考えるきっかけになれば幸いです。
最後に、高校生の皆さんの充実した日々と関係していただいた皆さま全員のご健康を心よりお祈り申し上げます。