福岡大学長からのメッセージ
福岡大学が平成17年度から実施している「全国高校生川柳コンクール」(文化庁、全日本川柳協会等後援)はおかげさまで17回目を迎えました。今回、社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に鑑み、応募方法をこれまでの応募用紙による応募からウェブサイトによる応募に変更して開催いたしましたところ、391校(前年比87校増)の高校生11,981人からご応募いただきました。主催者として、この場を借りまして心よりお礼申し上げます。
今回も非常に素晴らしい作品が多数ありました。前回に引き続き、新型コロナウイルス感染症に関係して、「ワクチン」「マスク」「オンライン」「自粛」などの語句が入った作品が多く見られました。また、漢字1文字で1年の世相を表す“今年の漢字”に選ばれた「金」の語句が入った作品やオリンピックを題材にした作品も多くありました。コロナ禍において多くの制限がある中でも、今できることを行動に移そうとする高校生の気持ちが作品に込められていることを強く感じました。それらの素晴らしい作品の中から、川柳の専門家や新聞社・テレビ局・大手書店の関係者および本学関係者で選考を行い、入選作品を決定いたしました。
活字離れが進んでいるといわれる今日、川柳というわが国固有の短詩形文学に親しんでいただき、それを通じて高校生の皆さんが家族や友人、そして社会を考えるきっかけになれば幸いです。
最後に、高校生の皆さんの充実した日々と関係していただいた皆さま全員のご健康を心よりお祈り申し上げます。