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20241230
スポーツ

【特別企画】剣道部(女子)の選手に日本一になることができた"ワケ"を聞きました~part3~

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今年度行われた「第43回全日本女子学生剣道優勝大会」(愛知県春日井市総合体育館)で、福岡大学剣道部(女子)は初めて悲願の日本一となりました。登録メンバー7人に喜びの声と日本一になることができた“ワケ”を聞きました。
 

学年を超えて仲が良いと話す選手たち

下級生からも意見を積極的に出し合う

―関東地区の大学に強豪校が集まっています。九州では、一昨年に全国優勝を果たした鹿屋体育大学があります。なぜ、福岡大学で剣道をしようと思ったのですか?


石井:兄が福岡大学の剣道部に入っていたことが大きいです。関東に行く気は全く無かったです。高校の同級生の吉良が進学先に迷っていたので、一緒に福岡大学に進学しようと誘いました。


吉良:高校までは姉の背中を追って進学先を決めていたのですが、石井が福岡大学に行くと聞いて私も決めました。また、スポーツトレーナーを目指したいと思っていたので、スポーツ科学部に興味が湧いたのも理由です。

―河野さんは、石井さん、吉良さんと同じ福岡市立福翔高校出身ですね。


河野:私はもともと警察官志望でした。同時に、大学でも剣道を続けたいという思いもありました。地元で先輩もいる安心感から、福岡大学を進学先として決めました。

―大嶋さん、浦さん、香野さんは中村学園女子高校の先輩後輩ですね。


大嶋:高校自体は全国大会で優勝した経験もある強豪校ですが、私自身は全国大会に出場したことがなく、関東の大学に進学するイメージも持っていませんでした。出身地の愛知県に帰る選択肢もありましたが、高校の剣道部の監督である岩城先生が福岡大学のOBというのが決め手でした。


浦:私も大嶋先輩と一緒で、高校時代はあまり試合に出場していませんでした。私も兄が進学した大学か、福岡大学に進学するかで迷い、大嶋先輩がいることと、自分が入学する2年前から福岡大学剣道部が徐々に力をつけていたことを知り、行きたいと思うようになりました。


香野:自分の代は全国大会に出場し、日本一にもなりました。関東の大学に進学した人もいましたが、私は高校時代にずっと上を目指し、追われる立場で練習をしていたので、大学では自分が楽しいと思える自分らしい剣道がしたいという思いがありました。むしろ挑戦者として、関東の強い大学を倒したいという気持ちが強かったです。

―堀さんは、メンバーの中で唯一、大分の高校から入学されましたね。


堀:大分県立杵築高校出身です。私も関東に行きたいという気持ちはありませんでした。姉も剣道をしていて、幼少期からずっと一緒にやってきたのですが、大学では一度離れてみよう、一人で挑戦しようと思って福岡大学に入学しました。
 

―さまざまな思いを持って入学した福岡大学で、4年次生は最後の年に最高の結果を残しました。改めて、どんな4年間だったでしょうか。


石井:私たちは高校時代、コロナ禍の影響を受けて高校最後の大会を経験できずに卒業しました。今回日本一になれたことで、高校時代の先生にも恩返しができたかなと思っています。


吉良:石井が言ったとおり、最後の大会に出られることが当たり前じゃないということを、高校の時に知ったからこそ、いろいろな方に感謝しながら試合に臨めたと思います。この1年はたくさん苦しいことがありましたが、それをチームで乗り越え、日本一という結果までついてきました。全てが報われ、やってきたことは間違いじゃなかったと思えたことがすごく嬉しいです。

―来年から研究される立場になります。どんな風に個人として、チームとして成長していきたいですか?


河野:新チームでは主将を任されています。優勝は、全員でつくり上げていくものだと思うので、それを続けていくことを目標に頑張りたいです。自分たちは関東勢に比べると実力面が劣ると思っています。今回優勝はしましたが、挑戦者の気持ちを忘れずにいたいと思います。来年の目標は連覇です。石井主将を超えるような主将になりたいと思います。


大嶋:今回の優勝は嬉しい結果でしたが、ここで満足しないようにしたいです。私たちが何かを大きく変える必要は特にないと思うので、先輩たちが今年つくってくださったチームの雰囲気や試合に向けての一体感など、良い部分をさらに良い方向に向けられるようにしていきたいです。河野が言ったように、スポーツでは「挑戦者」という気持ちがすごい力になると思います。その気持ちを忘れずに持ち、笑顔の絶えない、よく喋る明るいチームとなるよう継続して頑張ります。


浦:私自身、実力はまだ足りないと思っているので、これからも挑戦者として頑張っていきます。今まで先輩方に何度も助けてもらった分、来年からは自分が一本取って、先輩たちを助けていきます。チームのサポートなど、試合以外の面でもしっかり貢献していこうと思います。


香野:1年次から貴重な経験をさせてもらいました。しかし、これは自分の力ではなく、先輩方の力を借りての優勝だったと強く思います。自分の個の力も今以上に付けないと、すぐ追いつかれるので、この結果に満足せずにレベルアップしていきたいです。そして、私も挑戦者として戦い続けたいと思います。


堀:1年次から試合には出場してきて、先輩方の試合への向き合い方などがすごく勉強になりました。新チームになっても挑戦者の気持ちを忘れず、これまでどおり笑顔で頑張っていきます。

―4年次生の石井さんと吉良さんは、後輩たちの決意を聞いて伝えたいことはありますか?


石井:本当にこの1年は支えてもらってばかりでした。お陰でこうして夢に見た日本一になることができました。社会人になってからも、後輩の力になりたいと思っているので、今の1年次生が4年次生になるまでしっかり見届けます。


吉良:日本一という最高の結果を出したが故に、これから新たな苦しいことに出合うかもしれません。それをプレッシャーには捉えてほしくないです。福岡大学剣道部は、楽しんで剣道をすることが良いところなので、これからも楽しんで剣道をしてほしいです。石井と私と、あと1人同期の森清稜奈(スポーツ科学部4年次生)がいるのですが、本当に4年次生3人で後輩たちをこれからもサポートしていこうと決めました。これからも頑張ってほしいです。

 

後輩たちへの思いを語る石井さん(左)と吉良さん(右)

次なる目標は2連覇

さまざまな想いや努力が結集し、初優勝を飾った剣道部(女子)。登録メンバーの7人に個々の想いを3回シリーズでお伝えしてきました。今後も剣道部の応援をよろしくお願いします。

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