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2023922
教育
産学官連携

共通教育科目「福岡大学で考える現代社会(Innovation for a Sustainable Society)」にゲストスピーカーをお招きしました

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福岡大学では、令和5年度から新たにカーボンニュートラルに関する共通教育科目「福岡大学で考える現代社会(皆で考える地球温暖化とカーボンニュートラル)」「福岡大学で考える現代社会(Innovation for a Sustainable Society)」の2科目を開講しています。

「福岡大学で考える現代社会(皆で考える地球温暖化とカーボンニュートラル)」の様子について「日刊工業新聞」に掲載されましたので、こちらからご覧ください。

「福岡大学で考える現代社会(Innovation for a Sustainable Society)」では、国土交通省、日本水素ステーションネットワーク合同会社、国連ハビタットでご活躍されている方々をゲストスピーカーとしてお招きし、講義を行っていただきました。

その様子を紹介します。


  • 6月6日(火)
    ゲストスピーカー:国土交通省筑後川河川事務所 渕上 秀樹氏  
    「河川の種類や水利権・筑後川の概要などについて」

「水力発電で使用されている発電用水は高所にある水を低所に流す際にタービンを回して発電をしています。これは、すでにある水でエネルギーを使わずに発電しているため、SDGsであるといえます」。
「筑後川の水は広範囲で利用されていること」や筑後川本格改修100周年についても紹介され、「歴史や近年の水害による懸念点、地域資源としてのさらなる活用」などについてお話しいただきました。

渕上氏は、「昨今『SDGs』という言葉を多く耳にすることがあると思いますが、それを目的としているわけではなく、以前から行っている取り組みがSDGsに合致しているということです。本日の話が皆さんの将来やこれからのキャリア形成に少しでも役に立てばと思います」とコメントされました。

 

  • 6月13日(火)
    ゲストスピーカー:日本水素ステーションネットワーク合同会社経営企画部長 
    日本政策投資銀行参事役(2021-2022:内閣府内閣参事官) 川崎 哲史氏
    「サステイナビリティ経営と着眼点などについて」

カーボンニュートラルについて、どの企業も敏感になって進めている。大学を通しての疑問を社会問題につないでいくとよいだろう。1人1人のスキルアップが持続可能な社会をつくると思う。自分の能力を上げていくには、さまざまな経験が必要となるので、例えば1つの方法として、別の企業や組織に身を置いて経験を積んでいただきたい」とのお話がありました。

企業がサステイナビリティに取り組む意義やカーボンニュートラルは水素への期待が大きく、水素の用途と需要量になどについても分かりやすくご講演いただきました。

また、就職活動の際の「企業の見方」についてもご教示いただきました。

  • 6月20日(火)
    ゲストスピーカー:国連ハビタット福岡本部 本部長補佐官 星野 幸代氏 
    「世界の課題と国連の活動、福岡の優れた技術の世界への普及などについて」

「国連ハビタットは、全ての人に適切な住まいを提供し、都市のより良き未来のために活動する国連機関です。住まいを提供することは、さまざまな戦争や災害などからの復旧の第一歩となる。住民を主体とし、住民自身が自ら開発(改善)を行うプロセスを取っていて、知識は無くても家を建てることができる。自分の住まいは良いものにするという気持ちに勝るものはありません」。

発展途上国の環境問題も深刻で、ゴミ山やゴミ投棄場ではメタンガスが発生し、火災・崩壊・爆発などの危険性がある。waste pickerと呼ばれるゴミを拾う青年たちは生きるために危険を冒してゴミ山へ行っている。これらを改善するために国連ハビタットとして彼らをworkerとして雇用し、畑を作ったり、菜種油を作ったりしてそれを売ることもしている」と国連ハビタットの仕事内容や世界の環境問題などについてご講演いただきました。

また、本学の研究から生まれた「福岡方式」と呼ばれるごみ埋立技術がいかに世界へ普及されているかや本学卒業生も地域貢献を国際的に行っていることもお話しいただきました。



 

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アイキャッチ(書影)『カーボンニュートラルが変える地球の未来』.png
「日刊工業新聞」にカーボンニュートラルに関する共通教育科目の記事が掲載されました