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「体感しよう!博多祇園山笠の伝統と歴史」プログラムに6人の学生が参加 ~博多の文化・伝統を肌で感じる機会に~

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770余年の伝統を誇る「博多祇園山笠」の舁き山笠が、7月1日(金)から実に3年ぶりに行われました。

福岡大学では、地元の神事である博多祇園山笠を通して学生が伝統や歴史、コミュニケーション力や礼儀作法を学び、人間性の向上を目指すプログラムを2018年から実施しています。今回は「体感しよう!博多祇園山笠の伝統と歴史」と題し、6人の学生が博多祇園山笠について学びました。

プログラムに参加した学生は、「福岡市の職員を目指していて、山笠の文化を発信できる人材になりたい」「来年から1年間の留学をする予定なので、海外に誇れる博多の文化を自ら発信していくために学びたかった」など、さまざまな思いを胸に本プログラムに参加したようです。


今回のプログラムでは、6月下旬に櫛田神社や博多町家ふるさと館で博多祇園山笠の伝統や歴史について学び、7月6日(水)には大黒流の福本潔さんとの意見交換会でさらに学びを深めました。

意見交換会に先立ち、7月4日(月)には夜警当番を見学しました。各町が持ち回りで舁き山の夜間警備を行う「夜警当番」では、大黒流の方々に舁き山の構造や山の舁き方などを教わりました。学生が実際に当番法被を着て舁き山に触れ、山笠を初めて肌で感じる貴重な機会となりました。
 


夜警当番で福本さんから山笠の舁き方を教わる学生

山笠の本格的なスタートとなる7月9日(土)のお汐井取りでは、箱崎浜で七つの流が順番に安全祈願をしました。3年ぶりの山笠に対するさまざまな思いを舁き手の方々の表情から間近で感じることができ、学生からは「初めて目にする『オイサッ!』『オッショイ!』の掛け声に、見ているこちらも元気づけられた」と話していました。
 


各流が箱崎浜で安全祈願を行うお汐井取り

その後、7月11日(月)早朝4時30分から始まる朝山、他の流れの区域を舁く他流舁き、12日(火)の追い山馴らし、13日(水)の天神地区を舁く集団山見せ、14日(木)の追い山前最後の流舁きと、全日程を見学しました。どの行事にも大切な意味が込められており、「山のぼせ」たちの熱く真剣な眼差し、颯爽と力強く舁く姿に、学生たちは強い感動を覚えた様子でした。
 


集団山見せ

そして7月15日(金)午前4時59分、待ちに待った追い山。1時間前から6人の学生はベストポジションでスタンバイし、櫛田入りを待ちました。櫛田入りの瞬間から勢いよく疾走する七つの山笠、最後の廻り止めまで「オイサッ!」「オイサッ!」と力を振り絞り山を舁く男たち...学生は目を輝かせながら夢中で見届けていました。
 

追い山前に舁き山の前で

三番山笠大黒流の櫛田入り

追い山終了後にお世話になった福本さんと

学生が撮影した追い山の映像(クリックすると映像がご覧いただけます)

約2週間にわたるプログラムを終え学生からは、「実際に山笠関係者の方との交流を通じて、より深く山笠を知ることができ、大変貴重な経験になった」「世界に誇れる素晴らしい伝統を必ず継承していきたいと感じた」「他学部の学生との交流の場にもなり、山笠の熱気さながらに語り合うことができて大変実りある時間になった」などの意見が聞かれ、机上では得ることのできない大切な学びを経験した様子でした。

学生たちは山笠を五感で感じ取り、山笠に携わる方の熱い思いに触れ、そして歴史と伝統を学ぶ貴重な機会になったようです。本プログラムは、次年度以降も引き続き実施する予定です。


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