福岡大学の卒業生を紹介します。主に大学院生の就職活動について話を聞きました。
(広報誌『学園通信』78号より)
大学院で人間としても成長。社会人の糧に
勤務先:八千代エンジニヤリング株式会社
梶原 尚之さん(工学部社会デザイン工学科 2022年卒業)(工学研究科資源循環・環境工学専攻 修士課程 2024年修了)
街づくりに興味があり工学部社会デザイン工学科に入学しました。3年次に入った廃棄物の研究室で興味が膨らみ、廃棄物処理は社会貢献にもなる、かっこいい事業だと感じるようになりました。しかし、4年次生になっても明確な将来のビジョンが描けず、好きだった廃棄物の研究を続けようと大学院に進みました。
大学院生は学部生よりも研究に費やす時間が長くなり、自由な時間が減ってしまうことが現実です。特に私は要領が良いタイプではなかったので、研究が思うように進まずストレスがたまってしまうこともありました。そこで学んだことは自分との向き合い方です。「自分を見つめ直し、時間がない中でいかに自分をコントロールしてゴールに到達するか」ということを大学院生活で身に付けました。社会人になると、生活は大学院生時よりさらにタイトになりました。しかし、その中でもやっていけているのは大学院時代の鍛錬に他なりません。学部卒業で就職していたら、きっともっと苦労していただろうと思います。
研究面ではさまざまな経験ができました。インターンシップでラオスに行き廃棄物や下水道、公衆衛生など、現地で実際の様子を詳しく見ることができたのは就職してからも役立っています。大学院の2年間は知識を得るだけでなく、人として成長する上で大切な時間だったと思います。
大学院で学んだ知識と経験を生かし、建設コンサルタントの会社で廃棄物関係の仕事をしています。地域の人々や環境に配慮する設計ができる技術者に近づけるよう頑張っています。
Message : 一人で抱え込まず先生や先輩に相談することで道が開けた
就職活動ではまず、一人で抱え込まないことが大事です。一人では前に進まないし苦しいだけ。先生や先輩に相談するなど人に頼ることも大事で、周囲の助けで前に進むことができます。人とのつながりが広がるのも大学院に進んでよかったと思えることの一つです。
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