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工学研究科の相良さんが学生優秀発表賞を受賞

研究

 福岡大学大学院工学研究科化学システム工学専攻の相良頼星さんが、水素エネルギー協会(以下、HESS)から学生優秀発表賞を受賞しました。

 受賞した相良さんに感想等を聞きました。

 

 【発表タイトル】

 NH₃の液化分離を組み合わせた電気化学セルによるH₂OとN₂からのNH₃合成

 

 【発表内容】

 電気化学膜反応器(反応と分離を同時に行う装置)を用いてRu触媒とNaOH-KOH電解質によって窒素と水から250℃でアンモニアを合成する手法について研究しました。同器からは熱力学平衡の制約から電流効率30%以上のアンモニア生成しか得られませんが、アンモニアの液化分離、未反応ガス再循環装置を用い、未反応の水素と窒素を同器に再循環することにより90%以上の電流効率でアンモニアを得られることを明らかにしました。

 

 【受賞した感想】

 このたび、第45回HESS大会において学生優秀発表賞をいただき、大変光栄に思います。本研究発表に対してこのような評価をいただけたことは、日頃の研究活動に励んできた成果が一つの形となり、大変うれしく存じます。日頃よりご指導いただいている久保田教授ならびに研究補佐員の方々をはじめとする研究室の皆様、そして大会関係者の皆様に深く感謝申し上げます。大学院での生活も残りわずかとなりましたが、今後もアンモニア合成などの触媒化学技術の進展に少しでも貢献できるよう努めてまいります。

 

 【研究について】

 九州で顕著な余剰再エネ電力(太陽光発電や風力発電等で発生した電力が使用電力を上回った際に余った電力)からアンモニアやメタン等を合成する手法の研究に取り組んでいます。同電力は量が極めて大きいことから2次電池(スマートフォン等)で吸収することは困難で、水素やそれから派生するアンモニア、メタン、メタノール、液状炭化水素等に変換し燃料として貯蔵、利用することが期待されています。

 本学の学部生であった4年次生の卒業研究では高分子電解質膜(特定のイオンを選択的に透過させる機能を持つ高分子材料の膜)を用いたメタン合成の研究を行い、英国王立化学会の学術誌『Sustainable Energy & Fuels(以下、SEF)』で論文を発表しています。その後アンモニア合成の研究にも着手して、同学会の別学術誌『Energy Advances』と『SEF』にそれぞれ1報の論文を発表しています。今回の受賞講演は、最も新しいSEFの論文内容に新たな結果を加えたものです。同電力から化学燃料を作り、カーボンニュートラル社会の構築に貢献する研究を進めています。

 

 

 

 

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