世界へ

遠い地球の裏側で起きている事が
リアルタイムに映し出される現代。
遠く離れた国で起きる出来事が
私たちの生活にも密接に関わる。
ボーダーレス、グローバルの時代。

世界に目を向ける。
世界の中で考えていく。
世界に挑戦する。
世界を意識し、
未来を創るのは
私たち。

渡部 陽一氏撮影 イラクにて

世界を舞台に羽ばたけ
アスリートたち

4年に一度の世界スポーツの祭典オリンピック。福岡大学の先人たちがスポーツ界に残してきた偉業は計り知れない。夢に向かって、その一戦、その一瞬、その勝利のために、自らの限界に挑戦してきた。不屈の精神とひた向きな行動力は、額に汗する学生たちに受け継がれている。世界に大きく羽ばたけ、アスリートたち。

世界の舞台で活躍した先輩たち

一覧

岡本 登

商学部卒・陸上競技部

1960年

ローマオリンピック

ハンマー投げ(13位)

1964年

東京オリンピック

ハンマー投げ(予選)

中野 尚弘

(旧姓:池田)

法学部卒・バレーボール部

1964年

東京オリンピック

バレーボール(銅)

1968年

メキシコオリンピック

バレーボール(銀)

松山 和興

法学部卒・ヨット部

1972年

ミュンヘンオリンピック

ヨットフィン級(27位)

片峯 隆

体育学部(現:スポーツ科学部)卒・
陸上競技部

1980年

モスクワオリンピック

走り高跳び(日本不参加)

喜多 秀喜

商学部卒・陸上競技部

1980年

モスクワオリンピック

10000m(日本不参加)

三船 和馬

経済学部卒・ヨット部

1980年

モスクワオリンピック

ヨット470級(日本不参加)

高木 裕

経済学部卒・ヨット部

山本 悟

商学部卒・ヨット部

1984年

ロサンゼルスオリンピック

ヨット470級(高木・山本組)(11位)

佐藤 恵

体育学部(現:スポーツ科学部)卒・
陸上競技部

1984年

ロサンゼルスオリンピック

走り高跳び(予選)

1988年

ソウルオリンピック

走り高跳び(11位)

1992年

バルセロナオリンピック

走り高跳び(7位)

佐藤 麻衣子

体育学部(現:スポーツ科学部)卒・
ヨット部

2000年

シドニーオリンピック

セーリング女子ヨーロッパ級(23位)

2004年

アテネオリンピック

セーリング女子ヨーロッパ級(24位)

永井 謙佑

スポーツ科学部卒・サッカー部

2012年

ロンドンオリンピック

サッカー(4位)

桑水流 裕策

スポーツ科学部卒・ラグビー部

2016年

リオデジャネイロオリンピック

7人制ラグビー(出場予定)

※監督、コーチでの出場分は掲載省略。

福岡大学×JICA スポーツ振興支援ボランティア in ボリビア

本学と独立行政法人国際協力機構(JICA)は、ボランティア事業に関する連携協定を2015年8月に締結。これにより2020年までの5年間、本学の野球部とサッカー部から選抜された部員をボリビアに毎年約1カ月間、青年海外協力隊として派遣します。その第1弾として2016年2月、野球部7人・サッカー部6人の計13人が現地へ出発。ボリビアでの活動内容や自身の成長などについて各部の代表者に話を聞きました。

JICA ボランティア事業について

野球部員はボリビア中央部のコチャバンバ市に、サッカー部員は中央南部のスクレ市に派遣され、現地の青少年を対象に活動。本連携により、ボリビアでのスポーツ振興と健全な青少年育成に貢献するとともに、派遣された学生が、グローバルに活躍できる人材として成長していくことも期待されています。

「ボリビアの子どもたちに野球の楽しさを伝えたい」。そんな思いで参加した野球部の谷山直規さんは、現地の学校にはバットやグラブすらないことを知り、出発前に部員たちと道具集めに奔走したと言います。「部員の出身高校を回るなどして古くなったものを提供してもらい、スーツケースいっぱいに詰め込み寄付しました」。現地では、小学生から高校生までを対象に、柔らかいボールを使ってのキャッチボールやバッティング練習など、野球の基礎を指導。「心掛けたのは徹底して相手の立場で考えること。言葉が通じないので、部員各自が初心に返り、野球経験がない人でも分かるよう身振り手振りで丁寧に教えました。その後、この学校で野球部を作ろうという熱が高まっているそうです」と手応えを話す谷山さん。最後に「文化や言語の違いはあっても心が通じ合えるスポーツの力を実感できました」と、今回の海外経験の収穫を語ってくれました。

体育教師になるのが目標というサッカー部の永井翔也さん。印象に残っている思い出は、スクレ市のサッカークラブで指導したこと。「もともとボリビアはサッカーが盛んで上手な人ばかりですが、技術は幼い頃から遊びの中で培ったもの。そこで競技者として上達できるよう、部員たちと事前に用意しておいた効率的な練習メニューや現代サッカーのゲーム戦術などを教えました。私たちの指導は素直に受け入れられ、今でも役立てられているそうで、現地のスポーツ振興に貢献できたことは最大の喜びです」。さらに、プロチームの練習にも参加し、日本よりも「個」を重視するスタイルに刺激を受け、視野が広がったと言う永井さん。自身の成長について尋ねると、「異文化や多様な考え方を受け入れる柔軟さが大切。この経験は指導者となり、多彩な個性を持つ子どもたちと接する際の糧になると思います」という力強い答えが返ってきました。

国際学会で認められた学生たち

2015年度、福岡大学の大学院生が国際学会で価値ある賞を受賞。その2人に、研究の内容や受賞の喜び、今後の展望などについて話を聞きました。

佐々木 華

理学研究科 地球圏科学専攻
博士課程後期

岡山県更新統蒜山原層の年縞と狭在される湖成重力流堆積物の層序的変化と周期性

世界で初めて
過去の湖の地層から
洪水・地震堆積物を認定

佐々木さんの研究テーマは、年縞(ねんこう)。これは、数千年、数万年単位の長い年月をかけて湖などに堆積した特徴的な縞(しま)模様の湖底堆積物(地層)のこと。年縞は樹木の年輪と同じように明暗一組の縞が一年に相当し、過去の気候変動や自然災害の履歴を知る重要な手掛かりが記録されているといわれています。佐々木さんは、岡山県真庭市にある「蒜山原層(ひるぜんばらそう)」という約50万年前の湖の地層の年縞を細かく調査・解析し、それまで明確に区別できなかった洪水堆積物と地震堆積物等の認定に成功。さらに、この地層で、約8000年分の解析を行い、同地区における洪水と地震の発生周期も解明しました。

岡山県真庭市に分布する蒜山原層

この研究成果が認められ、2015年の夏に名古屋で開催された国際学会「国際第四紀学連合第19回大会」(4年に一度開催)で、「Student Poster Awards」を受賞。大会に参加した約1,000人の学生の中から選出されたのがわずか12人という極めて名誉ある賞を獲得したのです。佐々木さんは、「私の成果は湖の堆積物研究において広く応用できるものなので、世界中の研究者たちに活用してもらえたらと思います。石油の探鉱分野や洪水などの災害研究の分野にも応用できる可能性を秘めており、今後も研究を深めていきます」と受賞と研究成果の手応えを話します。

将来は研究者となり、国の機関で活躍したいという佐々木さん。「国際学会に参加すると、周りは有名大学の学生や先生ばかり。でも、研究成果は努力の量に比例すると思います。自分の努力次第で結果は付いてくるので、自ら立てた目標に向かって突き進むのみです」と意気込みます。


髙山 みお

医学研究科 社会医学系専攻
博士課程

神経病理学的検索による認知症の新たな診断法の検討
※2016年6月15日から17日に開催された第100次日本法医学会学術全国集会・Student poster forumでstudent poster賞を受賞

法医学分野における認知症の
新たな診断法を構築

高齢化の進行に伴い、高齢者が孤独死するケースが増加している現在の日本。それにより死因究明のための解剖数も増え続けているといわれています。こうした背景を踏まえ、法医学を専門とする髙山さんは自身の研究について次のように説明します。「高齢者が死に至る過程を探り、死亡の状況や死因を解明するためには、生前に認知症を患っていたかどうかが非常に重要です。そこで私は、免疫染色という従来よりも簡便な方法を用いて、脳組織の病理所見の定量化を行い、認知症を容易に診断できる基準を作る研究に取り組んでいます」。

2015年9月には、ドイツで開催された法医学会に参加。そこで研究の途中成果をポスター発表し、見事に優秀賞を受賞しました。「私の研究は、海馬や前頭葉、側頭葉といった脳の各部を染色し、数千にも及ぶプレパラートをひたすら顕微鏡で観ながら画像データを記録していくという地道な作業の繰り返しです。発表までに約2年間を費やし、苦労もありましたが、法医学の進歩に貢献したいという気持ちでやり続けたので、受賞した時の感動はひとしおでした」と当時を振り返ります。

ライプツィヒ大学
法医学教室前

今回の受賞をきっかけに、今後はドイツのハインリッヒ・ハイネ大学で約1カ月間の海外研修に参加するという髙山さん。最後にこれからの目標について尋ねると、「原因不明の死の謎を解き明かし、遺族の方や社会の役に立ちたいと選んだ法医学の道。高度で難解なことも多いですが、今では解剖の現場にも立ち、責任とやりがいの大きさも実感しています。法医の専門家となるためにも、まずはドイツで最先端の技術を学びたいと考えています」と語ってくれました。

戦場カメラマン 渡部 陽一氏から
福大生へのメッセージ

1972年9月1日、静岡県富士市生まれ。明治学院大学法学部法律学科卒業。学生時代から世界の紛争地域の取材を続け、戦場のリアルな声を伝える。訪れた国は130カ国以上にのぼる。

は、戦争がなくなり
戦場カメラマンから
学校カメラマン

になること。

戦争で泣くのはいつも子どもたち。自分にできることは何だろうと問い続け、戦場カメラマンになったのは大学生だった20歳の時です。さまざまな国を巡る中で気付いたのは、戦争をしている国同士では戦争は止められないということ。何より重要なのは相手のことを知ることであり、当事国以外の国や組織が間に入り、手を差し伸べることなのです。そして、家族と一緒にいることこそが、子どもたちが生き延びる力となります。戦渦の中であっても、家族といると子どもたちは無垢な笑顔を振りまいてくれます。写真を通して、そんな尊い一人一人の声や生きる姿を世界に伝えること。それが使命とも言うべき私の仕事です。地球から戦争がなくなり、この仕事が必要とされなくなる日まで、私は挑戦し続けます。福大生の皆さんも、ぜひ自らの信じる道を歩み、切り開いていってください。

あなたの目標は?

学生広報サポーター(グーミーズ)が福大生に聞きました!

  • 南三陸町で化学を教える

  • 笑顔溢れる社会人に

  • 文武両道

  • 常に向上心を!

  • 3年連続特待生になる

  • きらきらした人になる

  • 世界で活躍する!

  • 頼りにされる人になる

  • 演劇で人を魅了!

  • 人との和を大切にする

  • 後悔しない人生を送る

  • 薬剤師になる!

  • 世界を股に掛ける!

  • 単位をフルで取る!

  • 楽器コンプリート!

  • 何事にも貪欲に!

  • 早寝早起き朝ごはん

  • 小学校教員になる!

  • Make a smile

  • 銀行に就職したい!

  • 色んな人と話したい!

  • 未来へダッシュ

  • 人を楽しませたい

  • たくさんライブに行く

  • アメリカ、ドイツへGO

  • 新しいビジネスに挑戦

  • 毎日明るく元気に!

  • 仕事を見つける

  • 単位を落とさない

  • 楽しみを持ち続ける

  • 世界に通じる人へ!

  • 立派な教師になる!

  • いろいろなことを楽しむ

  • 自分に厳しい社会人!

  • 世の中の役に立つ公務員になる

  • 好きな事をやり続ける

  • 全日本出場資格を獲得して活躍する

  • 世界一周旅行に行く

  • 半径5mを笑顔にする

  • 空港で働きたい!

  • 法律家になる!

  • ESS頑張ります

  • 初海外旅行に行く

  • 世界で注目される!

  • ブレない人間になる

  • いつも笑顔でいる

  • 優しい教師になる

  • グローバルな人間になる!

  • 輝けるママさんMR

  • 皆を笑顔にする

  • 注目させてやる!

  • 色々な経験をしたい

  • 世界で英語を使う!

  • 市民を守ります!!

  • たくさんの人とつながる

  • 世界へはばたく!

  • 病院で働きたい

  • ウィーンで音楽を聴く

  • スターになる

  • 英語を頑張ります

  • 社会企業家になる!

  • 歌をもっと上手に!

  • 人を笑顔にしたい

  • 世界に名を轟かせる!

  • イケメンと結婚する

  • 笑顔の素敵な人になる

  • 化学に関する仕事をしたい!

  • 死ぬまで生きる!

  • グローバルな人に!

  • 影響力のある人になる

  • たくさんお金を稼ぐ

  • プログラミングができるように

  • 地域に貢献する

  • 世界のお祭り男になる

  • 死ぬ前に世界一周

  • 英語で話せるようになる

  • アナウンサーになる!

  • 研究一筋の生物学者へ

  • 友達100人計画♪

  • 背を伸ばす!!

  • 旅行にいっぱい行く

  • 同期の院生に負けない

  • 笑顔溢れる日々を送る

  • パティシエになりたい

  • 200歳まで生きる

  • 自立した大人になる

  • アジア旅行にいく

  • アモーレ

  • 自分らしさを大切に

  • 独立開業!!

  • 体内年齢を18歳に

  • 筋肉をつける!

  • すべては健康から

  • 自分の目で世界を見る

  • 自分の行動に責任を!

  • 孫に囲まれたい

  • 佐世保を世界一に!

  • 放送局で働きたい

  • 人生を楽しむ

  • 世界に羽ばたく

福岡大学学園通信 No.54
その他のコーナー

福岡大学学園通信ではこのほか多くのコーナーを掲載しています。
紙面、PDF版でご覧いただけます。

  • 研究室を訪ねて
    長島 和幸 スポーツ科学部 講師
    「2020年 ― 東京」を見据えて、
    レスリングの歴史や問題点を考察・分析
    スポーツ界のより良い未来に貢献する
    オープンキャンパス開催
    平成29年度 入学試験要項決定
    入学前予約型給付奨学金
    入試日程
    福眼力
    充実 CAMPUS LIFE
    法学部経営法学科 2年次生
    古後 陸さん
    情熱の証
    • 学術文化祭
    • 柔道部女子
    Active Learning! 学びの現場から
    • 共通教育科目 物理科学入門
  • 就活メモリー
    • 株式会社ピエトロ R&D室(商品開発)
      川副 美鈴さん(理学部化学科 2013年卒業)
    • 佐賀市立城南中学校
      山口 真美さん(人文学部歴史学科 2012年卒業)
    ヒポクラテスの系譜
    全国屈指の交通拠点、博多駅エリアで
    大学病院の先進医療や女性医療を展開
    奨学・特待生制度
    平成28年度 学校法人福岡大学収支予算
    平成28年度 学校法人福岡大学事業計画
    福大生サポート募金 第9回寄付者
    ご芳名一覧
    ななくま通信
福岡大学学園通信 No.54