福岡大学大学院工学研究科機械工学専攻の橋口健人さん(1年次生)が、オックスフォード大学(イギリス)で開催された「EPRI Workshop on Hydrogen Embrittlement」 (水素脆化に関するオックスフォード-EPRI ワークショップ)でBest Poster Awardを受賞しました。
※水素脆化に関するオックスフォード-EPRI ワークショップは、水素脆化研究の最新の進展について議論するもので、本ワークショップには、学界と産業界の両方のコミュニティで主要な人物や世界中から選ばれた 40 人の招待講演者が参加しました。
受賞した橋口さんに研究内容や感想を聞きました。

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【論文タイトル】
Comparison of Internal and External Hydrogen Embrittlement of Pure Nickel under Low and Room temperatures
(低温~室温領域でのニッケルの内部水素脆化と外部水素脆化の比較) -
【研究について】
脱炭素社会に向けて水素の利用が注目される中で、水素が材料の強度や延性を低下させる水素脆化の問題が懸念されています。特に液化水素を用いる場合、幅広い温度範囲で水素脆化をしない材料の選定が求められます。
外部水素試験では試験機の制約により、幅広い温度範囲での試験が困難であるため、内部水素試験を用いた評価が行われています。この試験方法の違いによる影響が不明なことから、純ニッケルを用いて研究を行っています。 -
【受賞した感想】
まさか自分がこのような素晴らしい賞を受賞できるとは思っていなかったので、驚きました。研究の過程で苦しい時期も多く、成果が出ないのではないかと不安でしたが、諦めずに続けて良かったと感じています。研究室の先生と共同研究者の方々のサポートがあってこその成果だと思っています。心から感謝しています。今回の受賞を励みに、これからも一層努力し、さらに成長していきたいです。 -
関連リンク
工学部ウェブサイト
工学研究科ウェブサイト
カーボンニュートラル推進拠点ウェブサイト