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2024126
研究
産学官連携

通信技術(LPWA)の活用で長距離の無線通信が可能に!~工学部の大橋正良教授~

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福岡大学工学部電子情報工学科の大橋正良教授は、通信工学・通信・ネットワーク工学を専門としており、カーボンニュートラルへの貢献を目指した取り組みも行っています。

大橋研究室および本学産学官共同研究機関研究所のB5G/IoT基盤活用研究所は、総務省戦略的情報通信研究開発事業(SCOPE)の採択を受け、2022-2023年度に福岡県直方市と協力して遠賀川流域である直方市市街地で、IoT(Internet of Things:今までインターネットに繋がっていなかったモノをつなぐこと)を活用した水位・水向のセンシングならびに、樋門の制御に関する研究開発を行っています。当該地区では低速での通信しかできない代わりに、小さな電力で数km先まで伝送できる特徴を持ったLPWA(Low Power Wide Area-network)という通信方式を採用し、市役所屋上にLPWA無線基地局を1基配備しました。これにより、この1基だけで市内をほぼカバーするネットワークを構築することができました。現在、市内約10カ所にセンサーを配備し、リアルタイムで水位情報を市に送り届けています。また、このLPWAを介して樋門と呼ばれるゲートを遠隔で操作し、門の開閉も行っています。

2023年6月の大雨時には、時々刻々と増水する様子をセンサーは首尾よく捉え、安全に現地状況を把握することにつながりました。

LPWA活用することで、地域社会の安全確保のみならず、長距離の無線通信を行うことが可能となり、それにより節電効果が高まるためカーボンニュートラルへの貢献にも繋がります。

本研究について現在、大橋研究室のウェブサイトで紹介しています。