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2022912
教育
研究

「ジェンダー研究について①~研究内容~」-人文学部教育・臨床心理学科の藤田由美子教授 ー

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福岡大学人文学部教育・臨床心理学科の藤田由美子教授は、「教育社会学」「『ジェンダーと教育』研究」「こども社会学」などについて研究しており、特に「幼少期のジェンダー」について、約10年のフィールドワークを行ってきました。「『ジェンダー構築』を研究する研究者はあまり多くない」と話す藤田教授に、2回にわたって研究内容や今後の目標などについて話を聞きました。


研究について教えてください

教育や子育て支援に関する言説分析*を行っています。新聞記事や答申等を材料に、質的な内容分析だけでなく計量テキスト分析を活用し、日本社会における「ジェンダー秩序」がいかにあらわれ、いかにして根強く残っているのかを明らかにしようとしています。また、研究成果や知見を教育活動に還元するため、教科書の編集および執筆活動にも携わっています。近年では『新版 教育社会とジェンダー』(共編著、学文社、2018)や『ダイバーシティ時代の 教育の原理』(共編著、学文社、2018)を刊行しました。

※さまざまな「表象」に着目することで、その根本となる事象へアプローチする研究手法

教育社会学者として、研究生活の始まりに手がけた研究は、「ジェンダー」の視点に基づく子ども向けメディアの内容分析でした。1990年代前半は「ジェンダー」という用語が浸透する前だったので、多少変わり種だったのではないかと思います。それから、「幼児期における子どものジェンダー構築」を明らかにしようとした幼稚園・保育園での調査研究を始めました。これは、わたしの研究の核となる部分で、調査を進めるにつれて、「子ども自身が社会化の主体となり得る」という視点を持ちました。幼稚園・保育園での観察と保育者・幼児へのインタビューを約10年継続的に行い、さまざまな研究から得た知見の一つである、『幼児期の遊びやおもちゃ等のジェンダー問題』については、最近、幾つかの新聞社に掲載いただきました。


藤田教授の執筆教科書


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