福岡大学工学部電子情報工学科の大橋正良教授をはじめとする研究グループは、直方市を流れる遠賀川沿いの「樋門」自動開閉システムの開発に2020年から取り組んでいます。近年多発する豪雨災害を最小限に抑える試みの一つとして、直方市、電子機器メーカーや排水処理などを手掛ける企業、九州工業大学と本学が共同で実施する「産学官連携」の取り組みです。
このたび、総務省が公募した「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の令和4年度電波有効利用促進型研究開発に本研究開発が採択されました。先進的電波有効利用型(社会展開促進)分野では唯一の採択です。
2021年には、直方市が所有する樋門に遠隔制御用の機器を取り付けて正常に作動することを確認し、今年は梅雨時期の運用や各種センサーの開発に取り組みます。
採択を受け大橋教授は、「2年間の実績が評価されての採択と考えており、今後研究開発を加速させていきたいと思います」と話します。
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関連リンク
・総務省ウェブサイト
・工学部電子情報工学科ウェブサイト
・『福岡大学学園通信』第63号:おもしろゼミ&研究室探訪(大橋研究室)
・【学びの証】「遠賀川沿い樋門の遠隔制御に向けたRESTfulな水位計測システムの開発とその運用」-大園 倖暉さん-
