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202193
地域連携

「ひらめき☆ときめきサイエンス」で光合成の実験を行いました

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7月11日(日)、7月31日(土)、8月1日(日)の3日間、令和3年度科学研究費助成事業「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」として、「光合成の仕組み」に関する講義および実験を行いました。今年度は対面形式とオンライン形式で開催し、延べ53人の小中学生が参加しました。


<当日の内容>
研究テーマ「葉っぱの中の働き者:光合成をおこなう物質を取り出してみよう」のもと、担当の理学部物理科学科の武藤梨沙助教による講義と実験を通して光合成についての理解を深めました。実験は「光合成に使用している光の色は?」「光合成に必要な物質を取り出してみよう」の2つのテーマで行われました。オンライン参加者には事前に実験キットが自宅に届けられ、対面と同じ実験を自宅で行いました。

※当日の実験の詳しい内容は、こちら

講義を行う武藤助教

参加者には未来博士号が授与されました

●〇武藤先生へのインタビュー〇●

ー対面とオンライン同時進行での開催になりました。いかがでしたか?
人数の制限はありましたが、参加者の皆さんの反応を直接感じることができ、楽しそうに実験をしている様子を見ることができたので、対面で実施できて良かったと思います。オンラインでは、遠くは大阪から参加がありました。地域を問わず参加できることや、感染の心配をせずに安心して参加できるのもオンラインならではの良さだと思います。どちらも実験の指導は理学部の学生が行ってくれました。学生にとっても、子どもたちに科学の楽しさを伝える良い経験になったのではないかと思います。

ー「光合成の仕組み」の研究の魅力、面白さについて教えてください。
私たちが地球上で暮らせているのは、植物などが酸素発生型の光合成を行ってくれているからです。30億年以上前、地球上で酸素発生型の光合成がシアノバクテリアによって行われるようになりました。光合成反応は、複数のタンパク質によって行われています。ナノメートルサイズのとても小さく精密に設計されたタンパク質が、私たちの生活を支えていると考えると、生命の神秘を感じます。光合成の大まかな反応は分かりつつありますが、細部は未解明な部分も多く、それらを最新技術を使って一つずつ明らかにしていくところが研究の面白いところです。

ー今後の研究目標について教えてください。
現在、主に生物時計の研究を行っています。私の研究対象としているシアノバクテリアは、生物時計を初めて持ったとされている生物であり、酸素発生型の光合成を最初に行った生物でもあり、生物時計と光合成はとても密接な関係にあります。今後は、生物時計本体の作動原理の解明を目指すとともに、光合成を始めとした様々な分子機構を生物時計がどのように制御しているのか、その仕組みについても研究を進めたいと考えています。
 

  • 理学部物理科学科についてはこちら(福岡大学公式ウェブサイト)
  • 福岡大学理学部個別サイトはこちら

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ポスター上部2.jpg
光合成の実験を行ってみませんか?(対象:小学5年生~中学3年生)