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202338
医療

【トルコ・シリア地震】被災地に派遣された福岡大学病院の看護師が帰国、病院長に報告しました

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2月6日(月)にトルコ共和国南東部で発生した地震では、建物の倒壊などにより多くの死傷者が発生し、今もなお大変な状況が続いています。

2月14日(火)、福岡大学病院救命救急センターの山浦章平看護師(救急看護認定看護師)は、JICA(独立行政法人国際協力機構)の国際緊急援助隊・医療チームの一員として現地へ赴き、約2週間にわたって医療活動を行いました。医療活動の拠点となったのはトルコ共和国南東部の都市ガジアンテップ。震源地からは少し離れているものの、自宅が倒壊して避難してきた方や、通院していた病院に行くことができない人など、現地で医療を必要とする方々のために医療チーム一体となって活動しました。

帰国後の3月6日(月)、山浦看護師は岩﨑昭憲福岡大学病院長へ現地での活動などを報告しました。報告には、石倉宏恭救命救急センター長、甲斐純美看護部長も同席しました。報告に対して岩﨑病院長からは、「日本とは全く違う環境での活動となり、大変な2週間だったと思います。今回の経験をもとに後輩たちをぜひエンカレッジしていただき、今後につないでいただきたいと思います」等の言葉が送られました。

報告には、テレビ局と新聞社の計4社が取材に訪れました。取材に対し山浦看護師は、「現地の気温が-5℃になった時もあり、寒さとたたかいながらの活動でした。医療機器が寒さでフリーズしてしまうため、機器を毛布やカイロで温めることもありました。また、文化や宗教の違う土地での活動でしたが、『現地の方に寄り添う』ことをモットーとして活動を遂行することができました。看護師人生の中で一度は海外派遣での活動を経験したいという思いがありましたので、自分にとっても貴重な経験になりました。今回の経験を福岡大学病院に還元していきたいと思います」と話しました。また、「私は日本に戻りましたが、現地では今もなお被災者がつらい思いをしています。トルコの現状を調べつつ、日本にいる私たちにどのような支援ができるか、引き続き考えていきます」とも山浦看護師は話します。

福岡大学病院はこれまでにも、災害や事故発生時にはDMAT(※)を被災地などに派遣し、現地での医療活動を行っています。

(※)DMAT・・・(災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team)「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」。医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職および事務職員)で構成され、大規模災害や他傷病者が発生した事故の現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。

現地での山浦看護師(写真提供:JICA)

負傷者の治療にあたる山浦看護師(写真提供:JICA)

医療活動の様子(写真提供:JICA)

診察室へ誘導(写真提供:JICA)

岩﨑病院長へ報告

石倉救命救急センター長(左)と山浦看護師

岩﨑病院長(左)と甲斐看護部長

報道機関からのインタビューに答える山浦看護師

2週間の活動について話す山浦看護師

日本の医療チームの帽子


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