福岡大学病院では、新型コロナウイルス感染症等に罹患した重篤な呼吸不全の患者さんに体外式膜型人工肺(ECMO)を使った治療を施し、高い治療実績を収めています。2020年にはECMOセンターを設置し、重症患者さんをさらに積極的に受け入れるとともに、ECMO治療に必要な技術の向上および人材育成にも寄与しています。
福岡大学病院は、ECMOの装着を必要とする重症患者の搬送を可能にする「ECMOカー」を九州で初めて導入し、昨年10月から運行を開始しました。ECMOカーはECMOを装着した患者さんの搬送に特化した患者搬送用の「動く集中治療室」です。災害時にはドクターカーとしても使用できます。
4月15日(金)、福岡県庁でECMOカーの紹介と搬送実績の報告会が行われました。報告会では岩﨑昭憲福岡大学病院長、ECMOセンターの石倉宏恭センター長他関係者が服部誠太郎知事に搬送実績などを報告し、その後意見交換やECMOカーの見学会が行われました。
4月20日(水)には福岡市役所にも訪問し、高島宗一郎市長と荒瀬泰子副市長にECMOカーの紹介が行われ、続けて見学会が行われました。