第106回全国高校野球選手権大会福岡大会準決勝が、7月22日(月)に北九州市民球場で行われ、福岡大学附属大濠高校と若葉高校の両附属校が対戦しました。本学史上初の対戦は、メディアでも取り上げられるとともに、両校はもちろん本学でも大いに話題となりました。
大変な暑さの中で繰り広げられた熱戦には、両校の校長(大濠高校:田中慎吾先生、若葉高校:宮原歩先生)の他、永田潔文学長も応援に駆け付けました。

プレーボール前から球場は熱気に包まれる

スコアボードにある両校の名前
スタンドでは、両校の生徒の皆さん、保護者の方、OBOGや関係者等の大勢がプレーボール前から大いに賑わい、試合中も一球に一打に熱烈な声援が送られました。

大濠高校スタンド

若葉高校スタンド
試合は1回表から大濠高校が「これぞ強豪校・大濠」の試合を展開し、着実に走者を塁に進め得点を重ねていきました。若葉高校は、大濠高校の盤石な投手陣と堅い守りに無失点に抑えられましたが、満塁で大量得点の好機をつくったり、外野へ飛んだ長打となりそうな当たりをダイビング気味にキャッチしたりする等、球場を大いに沸かせました。

平川投手(大濠高校)

好投手の平川投手からヒットを放った池田選手(若葉高校)

2打点を挙げる活躍を見せた永田選手(大濠高校)

懸命なプレーを見せる田中選手(若葉高校)

大濠高校側のスタンドで応援する永田学長

若葉高校側のスタンドで応援する永田学長

試合後の大濠高校校歌斉唱

お互いの健闘を称え合う両校の選手たち
約2時間の附属校対戦に勝敗(大濠7-若葉0)はつきましたが、試合後には両スタンドからエールが送られ、球場にいた全員が万雷の拍手を送りました。永田学長も両校の選手の皆さんと応援する全員に大きな拍手を送り、互いの健闘を称えました。
熱い戦いの余韻冷めやらぬうちに、両主将と監督に話を聞きました。
・【大濠高校】
大神 浩郎 主将
今日は、投手を中心に守り、打線もつながったので自分たちが理想とする試合ができたと思います。甲子園に出場するチャンスを掴んだので、全員一丸となり決勝戦に臨みます。相手となる西日本短期大学附属高校さんは強打が特徴のチーム。今日のように投手を中心に守り、接戦に持ち込んで必ず勝ちたいと思います。
八木 啓伸 監督
若葉高校さんはとても勢いがあるチームだったので、何とか先制点を取り自分たちのペースに持ち込みたいと思っていました。積極的に仕掛けてくると分析し、選手たちにはどんなプレーが来ても慌てないようにと声を掛けていました。今日は、平川絢翔投手(3年生)を先発に送りました。前回の悔しい登板を糧に好投してほしいと思っていたので、よく期待に応えてくれました。決勝戦も福大大濠として「ワンチーム」で頑張りたいと思います。
・【若葉高校】
藤川 純乃介 主将
大濠高校さんと初めて対戦し、「強かった」ということが率直な感想です。今日の試合は7回3点差までもっていき、終盤の若葉の強さで逆転していこうとチームで話していました。先制点を許してしまい相手の平川投手も好投手だったので、なかなか自分たちのペースにできませんでした。しかし最後までチーム全員夢中になって試合ができたので、そこに関して悔いは無いです。試合後、「必ず甲子園に行ってほしい」と大濠高校の選手たちに伝え、自分たちの想いを託してきました。
土井 誉仁 監督
最高に楽しい夏でした。3年生全員でメンバーを決めて戦いました。結果としては、前半から大濠高校さんの打線につかまり点差が開いてしまいましたが、選手たちのやりたいようにできたと思うので、何も言うことはありません。本当に選手たちはよく戦ってくれました。130校以上が参加する福岡大会でベスト4。胸を張って学校に帰りたいと思います。
また、スタンドで応援する生徒の皆さんたちからは、「決勝戦でも必ず勝って甲子園に連れて行ってほしい」「自分もチームに活力を与えられるよう応援する」「決勝戦は重圧もあると思うが、それをはねのけて甲子園に行ってほしい」等の声が寄せられています。
大濠高校硬式野球部は、1989年以来35年振りの夏の甲子園出場を目指し、7月24日(水)10時開始の決勝戦に臨みます。対戦相手は35年前に夏の甲子園出場をかけて戦ったカードと同じ西日本短期大学附属高校です。
皆さまの熱いご声援をよろしくお願いします。
<関連リンク>
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・西日本新聞:“福岡大対決”えんじ色のスタンド熱く 学長も観戦「やはり大濠、若葉も善戦」
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・西スポWEB OTTO:「若葉旋風」止まる 創部6年目で4強進出も兄弟校対決で福岡大大濠に完敗 「ベスト4になるなんて漫画みたい」【高校野球福岡大会】
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・バーチャル高校野球
・大濠高校ウェブサイト
・若葉高校ウェブサイト