令和7年公認会計士試験に、福岡大学商学部の会計専門職プログラム生から卒業生5人、在学生5人の計10人が合格しました。
公認会計士試験は、幅広い知識が問われる最難関試験の1つです。合格した10人は、弛まぬ努力と研さんを積み、今回の合格となりました。合格した國廣翔大さん(商学部経営学科2025年3月卒業)に、会計専門職プログラムの魅力や勉強方法等について話を聞きました。
國廣 翔大さん(商学部経営学科2025年3月卒業)
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公認会計士を目指したきっかけ
高校時代に友人から公認会計士という職業について話を聞き、監査・税務・アドバイザリー業務など、業務内容に幅広い選択肢があること、社会的責任が伴うやりがいがある仕事だと感じたことがきっかけです。業務を通じてさまざまな経験を積むことで、多様なスキルを身に付けることができ、人生がより豊かになるのではと考えました。また、最難関国家資格である公認会計士試験を突破するという成功体験を積むことは自信に繋がり、人生において大きな財産になると考えました。 -
商学部会計専門職プログラムの魅力
公認会計士を目指すための専門学校の費用が、大学の学費に含まれているという経済的な魅力はもちろん、会計専門職プログラム生専用の自習室や熱心に指導してくださる先生方など、公認会計士を目指すにあたって必要なもの全てが揃っていることです。自習室には教材を置くための棚やロッカーなどが完備され学食も近くにあるため集中して勉強できる環境が整っています。私は主に大学の自習室で勉強をしていたのですが、先輩後輩に関係なく質問をし合ったり、時には食事に出かけたりと、孤独になりがちな受験生活を仲間と切磋琢磨しながら楽しく過ごすことができました。 -
勉強で工夫したこと
受験生活の中で体調を崩してしまい、勉強ができなくなってしまった期間があったので、勉強効率と運動の両方を重視しました。まず、勉強効率に関しては、携帯のリマインダー機能を使って、ドイツの心理学者が提唱するエビングハウスの忘却曲線を意識し、復習頻度を調整していました。また、公認会計士試験は科目数の多い試験なので、各科目の試験における重要性を意識し、重要性の高い科目により多くの時間を割くようにしました。次に、運動に関しては、定期的にジムやキックボクシングで汗を流し、良質な睡眠を得たことで、集中力や記憶力が増した実感があります。試験の直前も、夕方の集中力が切れるタイミングで必ず運動をするよう心がけました。論文式試験は3日間と長丁場なので、体調管理には特に気を遣い、試験1日目と2日目の試験後にキックボクシングとサウナでリフレッシュして、良い睡眠を確保できるように努めました。 -
勉強期間の一番の思い出
論文式試験の合格発表日、同じ会計専門職プログラムの仲間6人と合格発表を見て、全員合格することができた瞬間です。みんなで円陣を組んで、飛び跳ねながら合格の喜びを分かち合ったあの瞬間は、これからの人生の中で何度も思い出す瞬間です。試験に合格したことを両親や支えてくれた人たちに報告した瞬間も、幸福感に満ちたものでした。もちろん、不合格となった日の苦い思い出も、今は大切な思い出と言えます。諦めることなく勉強を続けて本当に良かったと感じています。 -
今後の目標
将来的にはアドバイザリー業務を行い、仲間やクライアントから信頼され、グローバルに活躍する公認会計士になりたいと思っています。そのためにも、まずは幅広い業務経験を積んで基礎を固め、自己研鑽に励みます。
会計専門職プログラムの詳細は、商学部ウェブサイトからご確認ください。
