1月29日(水)、福岡大学工学部ものづくりセンターで「ものづくり体験会」を開催しました。
本イベントを企画した、障がい学生支援課ワークスタディ*の有馬太陽(商学部第二部商学科2年次生)がレポートします。
*ワークスタディ・・・働きながら学びたい学生を支援する商学部第二部の制度。昼は大学内(附属高校を含む)で大学事務の補助業務に従事し、夕方からは商学部第二部の授業を受講します。
本イベントは、「ものづくり」を通して、多様な学生が誰でも気兼ねなく交流できる場をつくることを目的に開催しました。
当日は、教職員を含めた13人が参加し、ものづくりセンターの川原巧己先生を講師に迎え、パラコードキーホルダーを制作しました。「パラコード」とは「パラシュートコード」の略で、キャンプなどのアウトドアグッズや防災グッズ、アクセサリーとしても利用できるものです。
初めに、参加者同士で自己紹介を行い、緊張が和らいだところで制作を開始しました。パラコードの色を選ぶところから作業を始め、参加者それぞれが好きな色を2色選びます。

自己紹介をする参加学生

好きな色のパラコードを選択
次に自分の選んだ2本のパラコードを1本に接合し、実際に編み込んでいきます。
普段編み物はしないという人も、得意な人から教わりながら作業を進めました。作る過程での会話を楽しみながら、参加者全員がパラコードキーホルダーを完成させました。

編み込み方を説明する川原先生

参加者同士でサポート
最後に障がい学生支援センター長から「ものづくりを通して、参加者の皆さんがお互いに協力し合いながら自然に会話をする姿を見られてよかった」との講評がありました。また、講師を務めた川原先生は「今回を機に、ものづくりに興味を持ってもらえる学生が増えれば嬉しいです」と全体の感想をいただきました。

松永障がい学生支援センター長の講評

川原先生の講評
参加した学生と教職員からは「他学部の学生と交流ができ、難しいところは学生同士で教えあいながら進めることができ楽しかった。また参加したい」「参加者同士の教え合いによって会話が生まれるきっかけとなり、終始楽しい雰囲気でした」といった感想が寄せられました。

完成した色とりどりのパラコードキーホルダー

記念撮影
【編集後記】 本イベントを終えて
本イベントの目的として、「ものづくり」から「仲間づくり」というテーマを掲げて準備してきました。障がい学生支援センターが学生参加型のイベントを企画することは初めてであり、準備から当日の運営など新しいことばかりでした。しかし、同じワークスタディ生である小林未玖さん(商学部第二部商学科4年次生)と共に、私一人ではできないところをサポートしてもらいながら実施することができました。
本イベントを通して、たくさんの方々に「楽しかった」と言ってもらえて嬉しかったのと同時に達成感がありました。人のために何かすることは入念な準備が必要で、責任が求められます。時には「楽しんでもらえるだろうか」と不安に思うこともありましたが、参加者からの温かい言葉は、私にとって大きなやりがいを感じることとなりました。参加者の皆様にとって本イベントが良い思い出になれば嬉しいです。今後も、本イベントのような交流ができる企画を準備していきますので、少しでもコミュニケーションの楽しさを感じ、充実した学生生活を送ってほしいと思います。