モンゴル国立大学(NUM)の法学部長のバトボルド・アマルサナー教授が福岡大学を訪れ、学長表敬および講演会が開催されました。その様子を2回にわたってお伝えしています。
福岡大学カーボンニュートラル(CN)推進拠点の国際連携チームが担当している総合系列科目「福岡大学で考える現代社会(Innovation for a Sustainable Society)」の初回の講義で、NUMの法学部長のバトボルド・アマルサナー教授が「文化としての法律について考えることの大切さ-持続可能な一つの社会あるいは多くの社会の構築-」と題して講演を行いました。
本訪問は、過日、福岡大学CN推進拠点国際連携副チーム長の安井英俊教授(法学部)がNUMの法学部と関係機関を訪問したことがきっかけとなり、本学とNUMとのCN・サステイナビリティに関する先導的活動を促進するため、実現しました。
総合系列科目「福岡大学で考える現代社会(Innovation for a Sustainable Society)」の講義は、292人の学生が履修しています。大勢の学生を前に、アマルサナー教授は「モンゴルにおける環境問題とサステイナビリティの現状と課題」について、時折ユーモアを織り交ぜながら、分かりやすくご講演いただきました。
「モンゴルでは、人口の約半分が首都のウランバートルに集中しています。ウランバートルでは自動車の急増による大気汚染が問題になっている反面、地方では昔ながらの遊牧生活を続けている人々が多く、都市部と地方との対立も問題になっています。特に、モンゴルの冬はとても寒いので、地方では石炭が重要な燃料となっており、都市部の都合だけでCNを進めるのは難しい問題があります」などの話に、学生は熱心に聞き入っていました。
【参加者】
CN 推進拠点実務責任者の山辺純一郎教授(工学部)
国際連携チーム長のステファニー・ウエストン教授(法学部)
国際連携副チーム長の安井英俊教授(法学部)
国際連携チーム協力員の園田高明氏
前越俊之教授(法学部)
蓑輪靖博教授(法学部)
法学研究科長の廣澤孝之教授(法学部)
武居一正名誉教授(法学部)
バトバヤル・サランゲレル氏(アマルサナー教授がNUMで勤務していた時の学生。現在九州大学大学院法学府博士後期課程の留学生)
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関連リンク
福岡大学カーボンニュートラル推進拠点ウェブサイト