福岡大学は、2021年8月に「カーボンニュートラル(以下、CN)推進基本方針2021」を策定し、脱炭素キャンパスの実現を目指してCN推進活動に取り組んでいます。さらに、2022年4月には、CN推進活動の中核組織として「福岡大学CN推進拠点」を設置しました。「2050年までの脱炭素キャンパス実現」を目標の柱として、本学の持つ研究、教育、地域や国際社会との連携等を生かしながら、脱炭素社会実現に向けた取り組みを多方面から推し進めていきます。
10月21日(金)には、福岡大学病院の福大メディカルホールで、福岡大学カーボンニュートラル推進拠点シンポジウム「カーボンニュートラルで新しい社会を創る -持続可能な社会を実現するために今やるべきこと-」を開催しました。
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シンポジウムの様子
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約100人が参加
シンポジウムでは、冒頭に学校法人福岡大学の貫正義理事長から開会挨拶があり、続いて福岡市の中村英一副市長から来賓挨拶と福岡市におけるカーボンニュートラルの取り組み等の紹介がありました。
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貫理事長
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中村副市長
その後、本学CN推進拠点長である朔啓二郎学長、CN推進拠点実務責任者の山辺純一郎工学部教授からCN推進拠点の概要や取り組みについての紹介があり、続いて、JFEスチール株式会社専門主監(フェロー)の手塚宏之氏が「カーボンニュートラルに向けた産業界の挑戦」と題し、基調講演を行いました。手塚氏の講演では、カーボンニュートラルから最も遠い業界と言われる鉄鋼業界やJFEスチール株式会社の取り組み、技術開発について、業界の状況や課題を踏まえながら説明がありました。
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朔学長
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山辺教授
手塚氏
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休憩時間に話す手塚氏(右)と朔学長
続く「CN推進拠点における活動紹介」では、本学教員および在学生の計4人から、主に研究分野からのアプローチによるカーボンニュートラルの達成について、それぞれ紹介がありました。
「カーボンニュートラルに向けたキャンパスデザイン」「『福岡方式:準好気性埋立技術』による開発途上国におけるGHGsの発生抑制」などのテーマで、それぞれの活動や研究内容について説明がありました。
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工学部の宮崎慎也准教授
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工学部の田中綾子教授
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工学部の松尾尚助教
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工学部4年次生の堂園千香子さん
シンポジウムの最後には、「カーボンニュートラルな社会に向けて取り組むべきこと」を主題に、手塚宏之氏(JFEスチール株式会社専門主監)、福田俊仁氏(福岡商工会議所 工業部会部会長)、山辺純一郎教授(CN推進拠点実務責任者)、蛇嶋華助手(福岡大学工学部)、ファシリテーターとして堀史郎教授(福岡大学研究推進部)に登壇いただきました。4人から、「2050年の将来像」「社会全体がカーボンニュートラルに向かって動くにはどうすべきか」等のトピックについて、活発な意見が交わされました。
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対談の様子
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手塚氏
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福田氏
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山辺教授
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蛇嶋助手
堀教授
約3時間半にわたって開催されたシンポジウムには、オンラインでの参加を含めて約250人の方にご参加いただきました。
社会全体が2050年のカーボンニュートラル達成に向けて動き出す中、どのような課題が残されているのか、それらを解決するために何が必要となるのか、そして、福岡大学がカーボンニュートラル達成に向けてどのように貢献できるのかを共に考え、今後のヒントを得る貴重な機会となりました。ご参加いただいた皆さまにも、カーボンニュートラルが創り出す新しい社会の姿を感じていただけるよい機会となったのではないでしょうか。
本学は今後も、5つの課題別チーム(脱炭素キャンパスチーム、研究推進チーム、地域連携チーム、人材育成チーム、国際連携チーム)の取り組みのもと、さまざまなアプローチから脱炭素キャンパス化や、CNにかかる研究体制の強化、地域社会や国際社会と連携した取り組みなどを進めていきます。
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