福岡県では、ニセ電話詐欺の被害から県民を守るため、平成27年に県知事を推進委員長とする「ニセ電話気づかせ隊推進委員会」が発足しています。7月14日(金)には福岡県庁で、ニセ電話詐欺被害防止の取組に大きな功労があった団体を表彰し、士気の高揚を図る式典が福岡県副知事や福岡県警本部長らが出席し、開催されました。
式典では、参加団体の活動に有益な情報を共有し、県民運動の活性化・定着化を図るため、福岡大学人文学部文化学科の大上(おおうえ)渉(わたる)教授が、「ニセ電話詐欺の被害者心理と防止策」について講演を行いました。
大上教授は、認知心理学や犯罪心理学が専門で、捜査心理学の研究を行っており、講演では、「多発するニセ電話は、被害者に落ち度があるわけではなく、犯罪者が被害者の心理状態を悪用し、手口が巧妙化していること」「最大の防止策は、防犯機能付の固定電話や迷惑電話を自動ブロックするサービスなどを導入し、疑わしい電話に出ないこと」など、心理的な知見に基づいた防止策が紹介されました。


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