6月26日(月)から7月2日(日)にかけて、福岡大学学術文化部会が「第62回福岡大学学術文化祭」を開催しました(*7月1日(土)は、音楽の夕べのリハーサルのみで展示等は行いませんでした)。
6月29日(木)に行われた月亭方正氏の講演会の様子を、学生広報サポーターの大釜凛(人文学部ドイツ語学科4年次生)と足立ほの花(商学部経営学科1年次生)がレポートします!
6月29日(木)、落語家の月亭方正氏をお招きし、講演会を開催しました。講演会では、「僕が落語家になった理由(わけ)」と題し、芸人・落語家を目指した経緯や体験談をお話しいただきました。
月亭氏は、「僕は元々みんなの前で何かをするのが好きだった。20年間お笑い芸人としてやってきて、周りからは『芸人が天職だね』と言ってもらうこともあった。でも、40歳の時、芸人としての将来に不安を感じていた時に”落語”というものに出会って、これだ!と思った」と熱弁されました。
講演の中盤では、月亭氏が生きていくうえで大切にしている、2つのことについて語っていただきました。
①自分に嘘をつかないこと…自分に嘘をついて決断すると、後から失敗した時に後悔してしまうが、自分に嘘をつかずに決断したことは、失敗したとしても後悔しない
②何事も一生懸命やること…僕たちは、中学生や高校生の頃に戻りたいと言うが、それは人間関係や部活動・勉強・恋愛などを一生懸命やっていて、自分自身がキラキラしていたから。つまり、目の前のことに一生懸命取り組むことが大切

会場全体

ご自身の生い立ちや落語について熱弁
講演会の終盤には、落語を披露していただき、会場は笑いに包まれていました。
披露していただいたお話は、「手水(ちょうず)廻し」。
ー内容は?
ある宿に宿泊した、大阪から来たお客さんが朝起きて、「手水を廻してくれ」と仲居に頼む。しかし、大阪の方言である「手水」の意味が分からず、仲居は皆困惑する。ここで「分からない」と言うことも恥ずかしく、何とか解決しようと人に尋ねまわるも皆分からなかった。色々と考えた結果、「長頭」と勘違いをしてしまう。最終的に、お客さんの前に頭の長い人を連れて行ってしまう、というお話。
ー全体をとおして感じたこと
今回の講演会を聞いて、自分を見つめ直す良いきっかけになったと同時に、私たち自身も「変化」を恐れず、何事にも挑戦していきたいと思います。私たちは落語を聞くのが初めてでしたが、想像していたものより随分面白かったです。その面白さの中には、話し手である月亭氏の表情、表現、話し方全てが含まれているのだと思います。また、面白さだけでなく、一人で二役を演じ分け、観客に分かりやすくお話をされていることや話のオチをつくられているところなど、要所要所に技術の高さがうかがえました。
ぜひ、皆さんも一度落語を聞いてみてはいかがでしょうか?

月亭氏による落語

観客の様子
ちなみに、本学の学術文化部会には「落語研究会」があります。普段の活動の様子をSNSに掲載していますので、こちらもぜひご覧ください!