高志館高校 教諭
副島 浩史さん(2012年スポーツ科学部スポーツ科学科卒業)
甲子園球場が開場されて今年で100年が経ちます。今でも多くの人々を魅了し、高校球児の憧れの舞台でもある甲子園球場。2007年夏の甲子園大会決勝で逆転満塁ホームランを放ち、佐賀北高校を初優勝に導いたのが副島浩史さんです。福岡大学スポーツ科学部に進学し、九州六大学野球リーグでベストナインを受賞するなど、本学野球部でも活躍されました。高校の野球部の監督になり7年。現在、佐賀県立高志館高校で再び甲子園の舞台を目指す副島さんに話を伺いました。


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今年、甲子園球場が開場して100周年という節目の年でした。副島さんにとって甲子園球場とはどのような場所でしょうか
私にとって甲子園球場は、いくつなっても追い求めることができる憧れの夢舞台です。現在指導者という立場ですので、生徒と共に汗水流し夢を求めて頑張っています。野球場というくくりで考えると、さまざまな野球場で野球をさせてもらいましたが、最も「美しい」球場だと思います。バッターボックスに立った時に、センター後方にある大きなバックスクリーンや丁寧に整備が行き届いてるグラウンド、綺麗に管理されている芝生など、どれをとっても「美しく」感じましたし、満員の球場の中でプレーできたことは一生忘れられない思い出となりました。そのような甲子園球場に指導者として行ってみたいという夢があります。 -
甲子園出場の経験が、現在の指導にどの様に影響していますか
甲子園に出場し、優勝することができたので現在指導者という立場にいれるのだと思います。その経験がなければおそらく民間企業にいたと思います。何事にも諦めることなく、最後まで挑戦し続けていたからこそ甲子園優勝という結果を残せたと思います。その経験を生かし、生徒たちにも諦めずに頑張ることの大切さを伝えています。 -
高校野球と大学野球の違いとそれぞれの魅力を教えてください
高校野球と大学野球の違いは、まずは部員数が全く違います。現在の高校は部員数が100人を超えるというチームはほとんどないと思います。その中でしのぎを削りながら、Aチームに選ばれることやベンチ枠、レギュラーなどチーム内で争いをしなければならないことは良い経験になりました。また、全国大会への戦い方も違います。高校野球は一発勝負のトーナメントですが、大学野球はリーグ戦で戦っていきます。それぞれに良さがあり、どちらも魅力的な部分があります。高校野球は「甲子園」、大学野球は「神宮」を目指して戦うので、どちらも聖地を目指して努力することに変わりはありません。 -
指導者になって7年目になられますが、選手を指導するにあたり苦労したことや心掛けていることを教えてください
心掛けていることは「情熱」を持って指導に当たるということです。生徒は指導者をよく見ています。「情熱」を持って関わることで生徒も成長しますし、こちらの思いも伝わると思います。 -
今後の抱負を教えてください
現在は佐賀県立高志館高等学校という高校で指導をしています。昨年春までは他校との合同チームでしたが、現在は17人の部員と2人のマネージャーと日々頑張っています。高志館高野球部は、公式戦勝利から7年間、夏の勝利は10年間遠ざかっています。そのような状況ですが、甲子園という舞台を諦めずに追い求めていきたいと思います。今後も「情熱」を持って生徒に接し、甲子園出場を目指して頑張ります。