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202394
卒業生

-大牟田市立三池カルタ・歴史資料館 館長 梶原 伸介さん-

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大牟田市立三池カルタ・歴史資料館 館長
梶原 伸介さん(1999年3月人文学部歴史学科卒業)

福岡県大牟田市にある大牟田市立三池カルタ・歴史資料館。1991年に開館し、大牟田の郷土の歴史資料や、カルタに関するさまざまな資料が展示されています。館長を務める梶原伸介さんにお話しを伺いました。


  • プロフィール
    名前:梶原 伸介(かじはら・しんすけ)
    経歴:1999年3月福岡大学人文学部歴史学科卒業。卒業後は、福岡県内での自治体や地元の資料館などで勤務し、2003年に大牟田市立三池カルタ・歴史資料館に着任。2012年4月1日に同館の館長に就任。

ー福岡大学に進学した理由や在学中の思い出

小学生の時から歴史が好きで、自由研究でも歴史に関する内容に取り組んでいました。「大学では大好きな歴史をより深く探求したい」という思いが強く、歴史学科のある福岡大学に進学しました。

大学では、学科の授業で考古学について学んだり発掘調査をしたりと、1・2年次のうちは歴史を広範囲にかつ学問的に学ぶ機会が多かったように思います。2年次から近世を研究するゼミに入り、卒業研究に取り組みました。在学中は「薩摩藩における幕末の留学生の研究」というテーマを研究課題とし、指導教員の梶原良則先生にご指導をいただきながら、研究を進めていきました。古文書や文献を調べていくうちに見えてくること、フィールドワークを通じて分かってくることなど、研究を通じてさらに歴史の深みを感じる体験ができました。

また、在学中は映画研究部に所属しました。映画が好きでしたので、同じ趣味を持つ仲間と集った時間は楽しかったですね。今でも連絡を取り合う仲です。

ー現在のお仕事をされるまでの経緯について

大学卒業後、福岡県内で自治体史の編さんに関する仕事などをしていました。卒業してから約4年後の2003年にご縁があって現在の大牟田市立三池カルタ・歴史資料館に勤務となり、それから20年以上務めています。

大牟田市は、日本カルタ発祥の地です。本資料館は、日本カルタに関する資料展示を主とする大牟田市立三池カルタ記念館と、大牟田地域の歴史資料を展示する大牟田市立歴史資料館が2006年4月に統合してできた施設です。約1万3,000点の資料を有しています。
日本カルタに関しては、日本唯一のカルタ専門の資料館として、カルタの魅力や奥深さを伝えるとともに、大牟田市内の遺跡から発掘された考古資料や三池藩に関する古文書、民俗資料などを収集・展示しています。資料展示のほか、年間4回の企画展を開催したり、イベントや講座を開いたりして、より多くの方に多種多様なカルタや大牟田の歴史を身近に感じてもらえるように心掛けています。

企画展で講演会を開催

資料館で展示品を案内

ー現在のお仕事の内容について

大牟田市立三池カルタ・歴史資料館の館長としての仕事はもちろんですが、その他にも博物館実習の指導や、館外での出前講座なども行っています。学芸員実習では、母校福大の学生さんと関わることも多いですね。

ー今後の目標

まずは、資料館の認知度という点で、多くの方にご来館いただきたいと思っています。市民に開かれた施設として、また、地域づくりの拠点となるような場所を目指しています。館内に気軽に立ち寄れるような居場所をつくり、利用を促進するのが目標です。

また、大牟田市周辺のみやま市、柳川市などとの連携も含め、地域の歴史や文化を共に伝えていけるようにしたいです。

地域の方向けに講座を開催

現地に赴き案内する梶原さん(中央)

ー最後に、福岡大学で学ぶ後輩へのメッセージをお願いします。

今振り返ると、4年間はあっという間に過ぎていったように思います。だからこそ、勉強でも趣味でも、何か夢中になれることに没頭してほしいです。

夢中になって取り組んだことは、社会に出てからの皆さんの糧となるはずです。長いようで短い大学生活、未来を見据えながら努力を続けてください。応援しています。