人生の一つの節目、「就職」。
人の数だけそれぞれの人生があるように
それぞれが進む道も無数にある。
だが、自分のこれからを考えるうえで
内定を得た先輩たちのアドバイスは
大きなヒントになるだろう。
そのヒントをもとに、私の決定打を探そう。
アクティブに自ら将来を
切り開いた学生たち!
就職活動体験談
今回の特集は、2016年度の就職活動で内定を獲得した各学部・大学院の10人の学生たちに本音で語ってもらいました。自ら実践して感じた重要ポイントや成功の秘訣とは?
叶えたい夢がある人も、まだやりたいことが見つかっていない人も。先輩たちの貴重な生の声を、それぞれの将来に役立ててください。
親しみやすさを
面接でアピール

一年間のフランス留学で地元・九州の知名度が世界では低いという現実を知り、地域の活性化につながる仕事に興味を持つようになりました。内定先の企業は、旅行のほか各地域でのイベント業務も行っており、語学力を生かして国内外で幅広く活躍できると考え志望しました。面接では私の強みである「親しみやすさ」をアピール。イベントMCや動物園での林間学校のスタッフなど、人を楽しませたいと取り組んだ数々のアルバイトの経験を話しました。ライバルの学生たちは留学経験者ばかりだったので、同じような話題を避けたことも良かったと思います。人との縁を大切に、挑戦を心掛けた大学生活。そんな多くの有意義な体験が就職活動の糧になりました。
後輩に伝えたい私なりの3つのポイント
- 興味を持って何でも楽しくやってみる
- いろいろな人と会って話す
- 自分に限界をつくらない

緻密な時間割で
公務員試験合格

3年次の春からエクステンションセンターの公務員採用試験対策講座を受講。夏には東日本復興支援ボランティアに参加して多くの人の役に立つ仕事がしたいとあらためて感じ、公務員一本に絞って頑張ると決意をしました。学部と講座の勉強を両立させるべく、双方の授業に集中して取り組み、自習は一日10時間に及ぶことも。試験範囲が膨大なため、心掛けたのは計画的に学ぶこと。20以上ある試験科目を網羅して毎日少しずつでも頭に入れられるよう、緻密な時間割をつくって勉強しました。苦しい時期を乗り越え合格できたのは、明確な目標と同じ公務員の夢を持った友人たちと切磋琢磨できたおかげです。県庁職員として、大分県の農業を支え、その魅力を広く伝える仕事をしたいと考えています。
後輩に伝えたい私なりの3つのポイント
- 計画を立て目的意識を持って行動する
- 常に成長を追い求める
- 目標達成を諦めずに努力し続ける

海外
インターンシップの
経験が自信に

就職活動前に大きな挑戦をしたいと決意し、就職・進路支援センター主催のベトナム海外インターンシップに参加。現地では街頭インタビューで市民のニーズを探るなどし、ベトナムでのビジネスチャンスについて考察するという課題に取り組み、視野が広がりました。この経験が自信となり、面接などの選考でもアピールポイントに。自分の可能性を広げるため約60社の企業説明会に参加し、結果的に第一志望の専門商社から内定を得ることができました。エントリーシートの添削や面接のアドバイスなど、親身に支えてくれた就職・進路支援センターの職員の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。後輩の皆さんも将来を切り開くために、ぜひ実のある大学生活を過ごしてください。
後輩に伝えたい私なりの3つのポイント
- 早めに準備して目標を定める
- 何かをやり遂げる経験をする
- 毎日を一生懸命に生きる

What's就職・進路支援センター

スタッフが、就職・進路に関するあらゆる相談に応じ、適切にアドバイス。求人情報、セミナー、インターンシップなど、就職・進路全般に関する支援をしています。
What'sエクステンションセンター

資格取得や採用試験対策の講座を数多く準備。
福大生に合わせたカリキュラムに加え、安価な受講料や学内で受講できる(一部を除く)ことも魅力。皆さんのキャリアアップをサポートします。
就職・進路
支援センターを
有効活用

「まずは選択肢を絞らずに、いろんな業界を見てみよう」。そう決めていた私は、20社を超える企業の説明会に参加。就職・進路支援センターに相談して、OB・OG訪問も行いました。こうした活動を通して、もともと興味のあった銀行の業務を深く知り、個人のお客さまや企業を支えるだけでなく、地域を活性化させるという仕事のやりがいを再認識しました。最終的には第一志望の銀行の内定を得ましたが、さまざまな業界について見聞きした経験は私の視野を広げ、人間的な成長の糧となりました。また、学生アドバイザーの先輩方の熱心な助言や過去の面接記録などが載っている入社試験報告書など、就職・進路支援センターの有効活用は、苦労が多い就職活動を成功へと導く鍵だと、今あらためて思っています。
後輩に伝えたい私なりの3つのポイント
- 人事の方に熱意を伝える
- OB・OG訪問など、自分にできることは実践する
- なるべく多くの説明会やインターンシップに参加する

傾聴力で
存在感を示す

就職活動は、インターンシップが重要。そのことは、大学やアルバイト先の先輩などからも聞いていたので、人とのつながりやインターネットを使って早いうちから募集情報にアンテナを張っていました。そして、数社のインターンシップに参加。いざ参加すると、周囲は東京や大阪の大学の学生ばかり。それでも気後れせずに自分らしさを出そうと奮闘しました。一貫して心掛けたのは傾聴の姿勢。なぜなら、製薬業界では医師のニーズを読み取るなど、実際の現場でも大切な能力であると考えたからです。人事の方のお話に集中することはもちろん、グループワークでも全体に気を配りながら口数の少ない学生に話題を振るなどし、自分の存在をアピール。インターンシップでの経験が私の糧となり、念願だった第一志望の企業の内定を得ることができたのだと思います。
後輩に伝えたい私なりの3つのポイント
- 自分と向き合い自分を知る
- 目的を持って行動する
- インターンシップに参加する

部活の主将経験が
未来を開く鍵に

中学生の頃からの夢だった列車の運転士。そこで本命の鉄道会社の説明会には「少しでも多くの情報をつかもう」と何度も繰り返し足を運びました。自分の強みとして面接でアピールしたのは、少林寺拳法部で50人以上の部員を引っ張ってきた主将の経験。主将になった当初はうまくまとめられず苦労したことや、それを密なコミュニケーションで乗り越えて全国大会に出場し、大きな達成感を得たことなどを話しました。内定を獲得できたのは、ありのままの人間性を出せたことと、周囲の支えのおかげだと思います。福大は細やかなサポート体制が充実していますが、自分から求めなければ結果は得られません。能動的にアクションを起こしたからこそ、望む将来が切り開けたと感じています。
後輩に伝えたい私なりの3つのポイント
- どんな時でも落ち着く
- 自分の強みを信じる
- 気持ちを切り替えることが大事

就職支援制度
01国内インターンシップ

在学中に企業等の現場で就業体験を行うプログラム。
インターンシップでの体験を通して就業意識を身に付け、さらに自己の職業適性や将来の人生設計を深く考えるきっかけになります。
02海外インターンシップ

グローバルに活躍する人材育成のため、2012年度から海外でのインターンシップも実施。
これまで、シンガポールやベトナムの日系企業での就業体験に95人の学生が参加しました。
03個別指導

就職・進路支援センターのサポートフロアではセンター職員の他、進路相談員・就職アドバイザー、キャリアカウンセラーなどが全学年を対象に学生の悩みや進路に関するさまざまな相談に応じています。 エントリーシートや履歴書の書き方なども指導します。
04学内合同企業説明会

福大生の採用を積極的に考える企業が、多数集結する本学の学内合同企業説明会。各企業のブースでは、人事担当者から、業界の動向や採用職種、求める人材像などについての話を聞くことができます。他にも、学内個別企業説明会、業界研究セミナー、公務員採用説明会など、社会人と接する多くの機会を設けています。
05学生アドバイザー

企業等に内定し、就職活動を終えた4年次生が、自らの活動を通して経験したことを、後輩たちにアドバイス。希望の業種・企業に内定した約30人が、就職ガイダンスでの体験報告、自らの経験を話すセミナー、座談会、個別相談会などを企画・実施し、後輩たちを応援します。
日々の勉強や努力が
将来につながる

薬局と病院。ずっと、どちらで働くか悩んでいました。しかし、学部の先生に相談したり、就職活動のイベントで話を聞いたりする中で、医師と連携して患者さんに寄り添う病院の薬剤師として幅広く活躍したいと思うようになりました。内定先の総合病院を志望したのは、多くの診療科があり、高度な専門知識を吸収できる環境に引かれたからです。以前に参加したインターンシップで、医師から投げ掛けられた薬の質問にうまく答えられず、プロとして高みを目指したいという意識や勉強への意欲が高まった経験も後押しになりました。当然、採用試験では、薬学の知識を問われるので、あらためて日々の授業や復習の重要性に気付きました。今後もさらに勉強に励み、必ず薬剤師の国家試験に合格します。
後輩に伝えたい私なりの3つのポイント
- 毎回の授業に真剣に取り組む
- 就職活動のイベントには積極的に参加する
- 低学年の時から将来について考える

主将として磨いた
人間力を糧に

ソフトボール部に所属し、1年次からレギュラーに。2年次の秋から主将を任され、3年次では全国大会で念願の上位入賞を果たしました。とはいえ平坦な道のりではなく、主将として臨んだ最初の地方大会で初戦敗退。先輩方に助言を求め、後輩部員や他部の主将とも対話しながらチームの立て直しを図り、試行錯誤を重ねた末の結果でした。就職活動では、部活で鍛えたキャプテンシーを生かせる企業との出合いを求めて20社以上の説明会へ。最終的に、将来の営業リーダー候補を求める生命保険会社から内定を頂きました。チームの勝利という目標を見据え、地道な努力でつかんだ自信。就職活動だけでなく、これからの人生を支える確かな力になると確信しています。
後輩に伝えたい私なりの3つのポイント
- 部活など自分のテーマに全力を尽くす
- 人の目を見て話す
- 丁寧な言葉遣いや礼儀を習慣付ける

就職活動お役立ちアイテム
就職活動に役立つアイテムをピックアップ。
時に支えとなり、時に励ましとなる、福大生必見・必携のアイテムです。

就職活動体験記
就職活動体験記 公務員・
教員編
先輩たちによるリアルな就活レポート。
実体験に基づく後輩たちへのアドバイスは必見です。民間企業編と公務員・教員編があります。

入社試験報告書
各企業の選考スケジュールや試験内容、どのような面接が行われ、どんな質問を受けたかなどの先輩からの生の情報が詰まっています。

福岡大学指定履歴書
福岡大学の銘が入った履歴書。大学での学びや課外活動を経ての成長を書いて、最大限の自己PRにします。

就職サポートブック
就職ガイダンス時に配付。スケジュール管理のためのカレンダー、就職活動の流れや自己分析、職種・業界研究の方法、マナー、試験対策、面接対策などのポイントをまとめています。

キャリアデザインガイド
1年次生を対象に配付。将来に向けて学生生活でどのような心構えや活動が必要かを、先輩たちからのアドバイスなども交えながら分かりやすく解説しています。

エクステンションセンター
パンフレット
センターで開講される講座の概要、受講料・開講日などを掲載。より詳しいカリキュラム・講座日程等はガイダンスで説明します。「受講生からのメッセージ」も掲載しているので、講座のイメージがつかめます。
本心と向き合い
夢をつかむ

一度は歩みを止めた考古学研究の道。4年次になり、周囲の学生同様に就職活動を行い、卒業後は民間企業に就職しました。しかし、入社して間もない頃から長い人生について真剣に考えるようになり、再びやりたいことを突き詰めようと奮起して大学院へ。進学後は近現代史の研究に没頭。特に戦争遺跡に着目し、宗像市にある大島砲台の研究では、現存する文献などには詳細に記されていない機能や特徴を解き明かし、論文にまとめました。そして、公務員試験を受験し、合格。第一志望だった宗像市の専門職員として採用されることに。非常に狭き門でしたが、覚悟を決めて取り組んだ研究活動が認められ、少ないチャンスをつかむことができました。
後輩に伝えたい私なりの3つのポイント
- 自分の研究をやり遂げる
- 興味を持って積極的に動く
- 焦らずにじっくり将来を考える

研究で培った
自信を胸に
社会へ

大学院では、スマートフォンの音声認識ソフトにも使われている自然言語処理という分野を研究し、JavaやPythonなどプログラム言語の知見も広がりました。大学院で研究し開発したアプリケーションについて、学会発表も経験。内定先の企業をはじめ、面接の席でその研究成果を高く評価してくださる会社も多く、手応えを感じました。塾講師のアルバイトや、グループで取り組んだシステムの開発を通じて人との関わり方を学んだことも、大学院生活で得た成果の一つです。実は学部生時代にも就職活動を体験。当時の知識ではシステムエンジニアとして力を発揮するのは難しいと感じ、大学院へ。あらためて、進学して良かったと思います。
後輩に伝えたい私なりの3つのポイント
- 就職活動は早め早めに動く
- 好きなことを好きなだけやる
- できるだけ多くの人と関わる
