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「人をつくり、時代を拓く」連続講演会


 
第1回 三浦 雄一郎氏 (プロスキーヤー、クラーク記念国際高等学校校長)
 
 第1回はプロスキーヤーの三浦 雄一郎氏による「我が人生の挑戦-夢高く、家族の絆とともに-」を「第8回ホームカミングデー(卒業生の集い)」において、特別講演として開催した。2003年、三浦氏は次男の豪太氏とともにエベレスト山登頂を成し遂げ、当時の世界最高年齢(70歳)登頂記録と、初の日本人親子同時登頂記録を樹立。さらに、08年、二度にわたる心臓手術を経ながら75歳にして再び同山の登頂に成功する。人類史上に名を残す記録である。しかし、「60歳を境に身体と心に脂肪がついていた」と一時はリタイアを意識したことを明かし、聴衆を驚かせた。「夢を追う素晴らしさを思い出させてくれたのは101歳まで探求心をもってスキーを続けた父親と、オリンピックで活躍する息子(豪太氏)」。家族の絆を支えに、自身を見つめ人生と向き合い、目標をもって明るく生きる努力が大切という力強いメッセージに熱い拍手が送られた。 参加者は600人。
 
 
第2回 草野 仁氏 (TVキャスター)
 
 第2回は福大生ステップアッププログラムの一環である「第7回今を生きる教養講演会」において実施。学生層からも支持を得るTVキャスターの草野仁氏を招き、講演「いつもチャレンジ精神で」を開催した。語りのプロである草野氏は、コミュニケーション力は人生を豊かにする手段の一つとし、話すという行為について「言葉は100%自己判断によるもの。本気で伝えようと心がければ、誰もが話し上手になれる」と学生らを激励。また、アナウンサーとしての出発点を振り返り、NHKに入局時、志望の報道部ではなくアナウンス部への配属に戸惑ったと本心を語り、しかし、「人間は複合的な能力や資質をもって生まれている」。思うようにいかないときも、あきらめず、違う分野に全力でチャレンジする大切さを語った。話題はTV番組での共演者らとのエピソードにも及び、予定時間を超える熱のこもった講演は大好評で幕を閉じた。 参加者は700人。
 
 
第3回 千 玄室氏 (茶道裏千家十五代家元、日本・国連親善大使)
 
 第3回は茶道裏千家十五代家元の千 玄室氏を迎え、本学同窓会(社)有信会と共同開催した。演題は「一盌から平和の心」。日本・国連親善大使などの要職に就き、茶道文化の浸透・発展と世界平和を目的に活動する千氏は、これまで世界62カ国を300回以上歴訪。豊かな経験と広い視野から古典を見直す必要性を説いた。「日本人としてまず国語を深く学ぶこと」「国際化が進む時代だからこそ、自国の文化を身につけた真の国際人へ」。悠々とした立ち姿、知識に裏打ちされた明瞭な語り口、全身から漂う品格に聴衆は魅了された。 参加者は850人。
 
 
第4回 大槻 義彦氏 (物理学者)
 
 第4回は物理学者の大槻義彦氏を招き、本学を目指す高校生にも参加してもらおうと、オープンキャンパスと同日開催した。演題は「人にやさしい科学文明」。大槻氏は、「昨今の異常気象や悲惨な戦争が起こるのは科学文明や科学技術の発展に原因があるという意見を聞く。しかし、人を豊かにしてきたのも科学」と述べ、農業や工業、医療分野などにおける科学の貢献を紹介。実質的に人類を幸福にするだけでなく、科学が与える感動やロマン、謎を理論的に解き明かすことの面白さを語った。近年、理系が敬遠される傾向にも触れ、「若い人たちにはぜひ理系を選んでほしい。勉強が厳しいのは当然のこと。だからこそ、学問はその人にとって一生の財産になる」。理系は就職後も研究など専門的な道を歩み続けられる可能性が高いとし、人生を通して打ち込める仕事に出合う素晴らしさを語り、会場の高校生、本学学生にエールを送った。 参加者は210人。
 
 

 

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