理学研究科 応用物理学専攻 修士課程前期(2023年修了)理学研究科 化学専攻 博士課程前期(2024年修了)36数学を幅広く学習し、教員採用試験に合格。模擬授業などの経験が仕事の基礎となっている。社会での活躍を支える物理学の原理。着実な学びが仕事の面白さにつながる。学びを通して化学と生活のつながりを実感。知識を深めて新しいものを創り出す研究者へ。古賀 和貴 さん (2021年卒業)原 大賀 さん (2021年卒業)山□ 未波 さん (2022年卒業)筑後市立羽犬塚中学校(教諭)株式会社ソシオネクスト大阪シーリング印刷株式会社(OSP) 昔から数学が好きで、たくさんの生徒と一緒に数学の面白さを分かち合いたいという思いから、中学校の数学教員を目指しました。本学科は数学のさまざまな分野を扱うほか、プログラミングなど情報分野についても学べます。専門性が高く難しい内容もありますが、先生方の丁寧なサポートや共に励まし合う仲間の存在が支えになります。銀行員や国家公務員になった友人もいて、社会人になった今、大学で数学を学ぶことは就職活動においても武器になると感じています。私自身も無事に教員採用試験に合格でき、有意義な4年間を過ごせたおかげで夢を実現することができました。 実際に教える立場に立つと、在学中に模擬授業をした経験や、数学科教育法などの授業で教わった知識が大いに役に立っていると感じています。 本学科は基礎科目が充実しており、知識を身に付けた後、3年後期から研究をはじめとした専門的な解析作業などの実践を学びます。基礎で培った原理を研究で応用できる機会がたくさん設けられていることも魅力の一つです。現在は、不具合が出た半導体の解析を行い、原因を突き止める業務に従事しています。授業で身の回りのあらゆる製品に半導体が使われていると知り、半導体の確かな将来性を認識したこと、大学で所属していた研究室で解析の魅力に出会えたことが、現在の仕事を志す大きなきっかけになりました。 仕事で扱っている装置の原理は、全て大学時代に学んだ物理学で説明できます。基礎をしっかり吸収していれば、より円滑に解析装置を使いこなすことができ、知識や工夫が仕事の面白さにもつながるのです。また、壁に直面するときもありますが、学部・院生時代に焦らず結果を模索する習慣を身に付けることができたおかげで、問題解決能力や思考力が養われたと感じています。 メイクが好きで、将来は美容関係の研究職に就きたいと思い本学科に進学しました。1年次生から実験を一人で任されることに最初は不安を感じていましたが、想定した物質が作れたり一人で完遂できたりした経験が積み重なり、自信につながりました。また、有機・無機・生物などそれぞれの分野を奥深く学ぶため、自分が何に興味があるかをじっくり考えられるのも魅力だと思います。私自身、授業で学ぶ中で化学が生活に密接に関わっていることを実感し、就職活動では業界を絞らず研究職がある企業の話を積極的に聞くよう心掛けました。 その中で出合ったのが、あらゆるパッケージのシールやラベルなどを制作する現在の仕事です。初めて思い描いていた通りのラベルが完成したときは、心から感動しました。私が所属する研究開発部では自分が担当しているテーマについて報告する機会が多く、その点では学生時代にも発表の場を多数経験していたことが役立っています。応用数学科物理科学科化学科卒業生紹介
元のページ ../index.html#38