19大学院(修士課程)の紹介修士論文コース 看護学領域における看護実践上の問題に主体的・科学的に取り組み、科学的根拠に基づく専門性の高い実践力を持ち、看護を創造的、開発的に探究し続ける高度な実務家を養成することを理念としています。母子健康支援、地域健康支援、看護教育・管理、成人療養支援、高齢者療養支援、および精神健康支援の6つの領域からなる修士論文コースでは、看護に関わる課題を選び、研究プロセスを学びながら修士論文を作成します。また、養護教諭一種免許状を有する者は、必要な単位を修得後、養護教諭専修免許状を取得することができます。高度実践看護師コースでは、クリティカルケア看護を実践的に学びながら課題を見つけ、課題研究(論文)を作成し、修了すれば日本看護協会の専門看護師資格認定審査を受けることができます。 看護学の高い専門知識・技能を学修する意欲と生命の尊厳を守り、病む人の心を理解する深い感性を有し、看護の質の向上と変革に寄与する意思を持つ人に広く門戸を広げる。看護研究に関する基礎的知識と科学的思考力を基盤に、国内外の幅広い健康課題に関心を持ち、多角的な視点から課題に対する看護・教育の実践、研究を遂行できる人材を受け入れる。高度実践看護師コース 高度実践看護に関わる専門知識・技能を学修する課程であり、看護実践に携わる者で高度実践看護に関心と意欲を持つ者に広く門戸を広げる。また専門的な実践を想像していくために、基礎的な語学力、高いコミュニケーション能力、抽象的思考および論理的思考を備えている人材を受け入れる。 高度な看護学の専門知識・技術を駆使して、保健・医療・福祉現場において、複雑な健康問題を有する患者に卓越した直接ケアを提供できる看護師を養成する専門看護分野において、相談・調整・教育・研究を行い、ケアシステム全体を改善することで、看護実践の向上に貢献できる看護師を養成する。クリティカルケア看護領域 看護環境の変化や看護管理実践上の課題を理論的・客観的に分析し、看護システムを変革できる能力を有する看護教育・看護管理の実務家を養成する。看護教育・管理領域地域健康支援領域 成人期以降にさまざまな健康問題を有する対象者とその家族のQuality of Lifeの向上を目指し、急性期、慢性期、終末期の各健康レベルに応じた療養を支援する実務家を養成する。 保健・医療・福祉のシステムを有機的に連携・調整し、地域における社会環境と生活の支援を推進できる実務家を養成する。成人療養支援領域 高齢者のQOLを維持・向上するために、社会・心理・身体的ケアのアプローチを看護の視点から考究・実践できる実務家を養成する。高齢者療養支援領域養護教諭専修課程母子健康支援領域 精神健康支援に関する保健・医療・福祉において、健康課題を探求し、専門性の高い実践能力と問題解決能力を有する実務家を養成する。 次世代健全育成や女性の生涯にわたる心身の健康問題の要因と支援方法を探求し、健康増進やQOLの向上を目指して学際的に課題解決を探求する専門性の高い母性看護学・小児看護学・学校保健の実務家を養成する。精神健康支援領域医学研究科看護学専攻長メッセージMessage日々の気づきや課題を明確にし看護学を追求する学生をサポートします。 わが国の保健・医療・福祉を取り巻く社会環境は大きく変化し、看護職者の役割や活動の場、また看護職者に対するニーズも多様化してきています。そのような中、看護職者の皆様は日々現場においてさまざまな気づきや課題を感じながら看護実践や教育活動に取り組まれていることと思います。 本看護学専攻は2011年の修士課程(修士論文コース)の開設に始まり、2017年に高度実践看護師コースの設置、2021年に養護教諭専修免許課程が認定され、現在七つの専門領域の看護学を学ぶことができる教育体制となりました。学生は多種多様な科目のゼミや専門領域の枠を超えた研究計画の討議、専門性の高い教員による丁寧な指導を通して自らの専門領域を探求していきます。また、有職者が学びを継続できるよう長期履修制度や昼夜開講制を取り入れており、科目等履修生も受け入れています。 看護学を追求し、新たなチャレンジをしたいと考えている方を教員一同お待ちしています。佐久間 良子医学研究科看護学専攻長SAKUMA Yoshiko 養護教諭一種免許を有する者は、修士論文コースの必要な単位を修得すると、養護教諭専修免許状を取得することができる。
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