44進路・就職 本学科ではフランス語、それに英語の教員免許が取得でき、それを生かして各種学校の教員となった卒業生も少なくありません。その他、出版、放送などのマスコミ、銀行、商社、旅行会社、金融関係など、幅広い分野からの求人があります。■主な進路・就職先一般企業教育研究分野マスコミ、旅行会社、商社、銀行 など教員、大学職員、日本語教員（フランス、タイ、韓国） など官公庁などの専門職大学院への進学国家公務員（国税庁）、地方公務員（消防、警察） など本学大学院人文科学研究科（仏語学仏文学専攻）、他大学の大学院卒業論文・卒業研究フランス語学科 『レ・ミゼラブル』は、革命期のフランスを背景に、理不尽に投獄された男が司教との出会いをきっかけに正義に目覚め愛と信念を貫く物語です。ミュージカルや映画を通じてなじみはあったのですが、原作にはたったの二時間には収まりきらない深みがあり、作者ユゴーの社会政治思想が色濃く反映され、罪の意識や利他感情など人間精神の機微が掘り下げられていました。また文学に精通する先生の指導やゼミ仲間との意見交換を経て考察が深まり、より充実した論文が書けたと思います。フランス文学の金字塔『レ・ミゼラブル』を極める大場 麻由 さん ［筑前高校卒］卒業論文 学科学習の中で得た知識、三島やバタイユなど個人的な読書体験を通じて、また日々の生活の中で感じたことを4年間の集大成として、文章と絵の両方を用いて表現し、幅広く伝えられたらと思い、絵本を制作しました。自分の抱く「主体」と「客体」、それに伴う性のイメージ、社会道徳と審美性など、対立するものを自ら創造した各々のキャラクターやそれらが織り成すシチュエーションに宿らせて、一つの絵本に閉じ込めること、その方がテーマに従って自分の意見を述べる論文よりしっくり来ると感じたからです。快楽の蕩尽に身を委ねる夜の世界、善悪の彼岸にある耽美的な境地を自分なりに描き出せたと思います。得意のイラストで絵本創作！大久保 理世 さん ［香住丘高校卒］卒業研究□ 沙織 さんJR九州サービスサポート株式会社［光陵高校卒］ フランス語学科での学びは私の人生にとって有意義なものになっています。フランス語をはじめとして、そこで身に付けた事が日々の仕事に生かされているからです。現在は、駅係員として乗車券の販売や改札口での案内をとおして、お客さまの旅のお手伝いをしています。毎日数千人の方に利用していただいており、フランス語圏のお客さまもいます。特に印象に残っているのは、パスポートを車内で紛失し、困り果てていたスイス人のお客さまにフランス語で対応し、無事パスポートを届ける事ができた時です。この時は、フランス語学科で学んで本当によかったと実感しました。フランス語学科では、言語だけではなく、文化、社会、芸術等さまざまなことを学べます。特に、3年生からのゼミでは、少人数のため先生に質問がしやすく、同じゼミ生とも仲が深まり、充実した生活が送れます。 私は在学中に魅力を感じたフランスについて生涯学んでいくつもりです。皆さんもぜひフランス語学科で夢中になれることを探す旅に出発してみましょう！ En route!Graduate’s Voice卒業生の声■宜桐 肖 さん福岡大学大学院人文科学研究科博士課程 後期［長春外国語学校卒］ 私が日本でフランス語を学ぼうと思ったのは、いろいろな外国語に興味を持っているという理由でしたが、日本語以外の言語でフランス語を選んでよかったと思います。福岡大学のフランス語学科ではフランスの他に、ベルギー、カナダといったフランス語圏の文化の魅力を知ることができ、フランスに留学すること、さらに大学院に進むことを決めました。映画鑑賞などのイベントにも参加できて、学科でフランス語とフランス語圏の文化や文学などを学ぶことができ、充実した大学生活を過ごすことができました。交換留学の制度を利用してセルジー・ポントワーズ大学に留学することもできました。フランスの大学生と一緒に授業を受けたり、各国の留学生とフランス語の授業を受けたり、さまざまな人間と出会い、私の人生にとって重要な経験でした。勉学以外には、フランスだけではなく、ドイツ、スペイン、イタリアなどの国に友人たちと旅行しました。留学のおかげで、今までとは違う世界に触れ、視野を広げ、自分にはまだ多くの可能性があると感じています。 現在、福岡大学大学院人文科学研究科仏語学仏文学専攻博士課程後期で、フランス語を対象とする言語学の研究をしています。フランス語学科で身に付けた知識と経験が生かされていると実感しました。大学院にも留学制度があるため、チャンスがあればぜひもう一度留学に行きたいと思っています。
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