38 ドイツ語学科では、授業時間外のドイツ語学習やドイツ文化体験をサポートするドイツ語クラブ(大学公認愛好会)を主宰しています。ドイツ語映画鑑賞会、新歓コンパやピクニック、自作ソーセージやシュニッツェル(カツレツ)の料理会、合宿、仮装パーティー、ドイツの卓上ゲーム会、ドイツ留学相談会、七隈祭への出店、クリスマス会などのイベントを催しています。 ドイツ語技能検定試験対策自主勉強会をしたり、通訳としてのインターンシップ(企業研修)にも挑戦したりしています。ドイツ語学科で学ぶと、卒業までに独検2級レベルの力がつくことが期待されます。中には3・4年次で準1級・1級に合格する人もいます。課外活動■ ドイツ語クラブ「シュタムティッシュ」 活動中!■ チャレンジ!卒業後のさまざまな未来 君たちの羽ばたく先はドイツ語学科詳しくはドイツ語クラブウェブサイトをご覧ください。 ドイツ語学科では「ドイツ語」に加えて「英語」の教員免許状(中学校・高等学校教諭一種)を取得することができます。そのためには成績が一定の基準を満たす必要があり、教職課程の勉強をしながら二つの外国語を本格的に学ぶには相当の努力も必要です。しかし、チャレンジする価値は大いにあります。ドイツ語と英語は近い関係にある兄弟のような言語で、よく似ているけれどさまざまな違いも見られます。そこからは、時代とともに移り変わる言語の姿が見て取れます。ドイツ語を学ぶことで、英語の姿がくっきりと見えてくるのです。ドイツ語学科の先輩の中には卒業後に大学院に進み、ドイツ語をより深く研究しながら英語の先生になった人もいます。ことばの面白さを生徒たちに伝える仕事に就く ― ドイツ語学科での学びは、その出発点になるのです。英語の先生になった先輩も 入学前は「何か海外と関わる仕事がしたい」という漠然とした夢を持っていただけでしたが、在学中にドイツ語やドイツ文学だけでなく、ドイツの歴史・文化・習慣等を学ぶことができたこと、夏期ドイツ現地研修(当時はハンブルク大学)を経験させていただいたことがその後の人生で大いに役立つことになりました。 卒業後、ヨーロッパやアジア諸国の製品を輸入する仕事に就き、2007年に輸出入取引を中心とする商社を設立しました。 現在取引国は世界30カ国以上に渡りますが、主軸となっているビジネスはドイツの工業用機械を輸入し、日本の産業へ卸売する事業で、売上の約半分を占めています。 在学中に学んだことがドイツとのコミュニケーションを円滑にし、ビジネスの成功に導いてくれています。篠原 友美 さん (2001年3月卒業、株式会社ブルックスジャパン代表取締役)ドイツと日本を結ぶ貿易商社を経営独検1級に合格! 私は現在、国際貿易の仕事をしています。業務内容は、貨物を航空便・海上便のどちらで輸送するかを提案したり、海外駐在事務所の設立に携わったりと、多岐に渡っています。そうした業務のなかで共通しているのは、毎日外国語を用いている点です。 外国語を活かせる職業に就きたいと考えていたこと、また、もともとヨーロッパに興味があり、ヨーロッパで中心言語として話されているドイツ語を学びたいと思ったことから、西日本の私立大学で唯一、専門の学科でドイツ語を学べる福岡大学に進学しました。大学3年次には、ドイツへ半年間の短期留学を果たし、憧れだったドイツでの生活を存分に満喫しつつ勉学に励みました。 この経験を通し、価値観や知見が広がったのはもちろん、やはり語学力を向上させることができました。日々の業務でもその経験を活かせたことで、2023年4月から3年間、タイのバンコクで駐在員として働く機会を得ました。ドイツ語圏ではありませんが、異文化理解力を評価してもらえた結果だと思います。今後は現地スタッフと協力し、より多くのお客様に西鉄の輸送サービスを使ってもらえるよう邁進したいと思っています。重松 あや さん (2017年3月卒業、西日本鉄道(株) 国際物流事業本部)多言語環境で国際貿易 「英語以外の語学を勉強してみたい」という動機で入学したドイツ語学科では、語学だけでなく文化や歴史を学び、今まで知らなかった世界を知ることができました。特に2年次に参加した現地研修は、短期間ではあったものの、私にとって大きな刺激となりました。その際に初めてドイツを鉄道で旅行をし、鉄道旅行に魅力を感じたことから、ゼミ論では【鉄道】をテーマに日独比較をしました。 大学卒業後、ヨーロッパ旅行を専門とする旅行会社に就職し、その間にドイツ支店へ1年出向の機会を得ました。その後、再度ドイツ語をしっかりと学びなおすために語学留学し、現在はドイツ鉄道(Deutsche Bahn)に転職して、高速列車ICEの1等車両の乗務員として勤務しています。学生時代から好きだったドイツ鉄道旅行に職員として携わることができていることにとてもやりがいを感じていますし、何よりドイツ語学科での学びや経験が今につながっていると実感しています。松浦 亜沙子 さん (2011年3月卒業、ドイツ在住)ドイツ鉄道ICE 1等車両乗務員として勤務中!多彩なイベント
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