14教員紹介歴史学科※2025年4月1日現在日本史西谷 正浩 教授 専門は日本中世史です。日本の中世は、古代につながる古い社会と今日につながる新しい社会が交差した転換期です。現在、私たちは先行きのみえない転換の時代にいます。大転換を生き抜いた中世人の貴重な体験は、現代の私たちにも示唆を与えてくれます。「日本中世史」専門分野日本史梶原 良則 教授 幕末維新期に力をつけ、やがて幕府を倒して近代国家の建設を行った西南雄藩を中心とした藩政改革(行政・財政・軍事改革や経済政策等)や、西洋近代科学技術(近代的銃砲や蒸気軍艦等)の導入、外国の文物・情報を手に入れる窓口となった長崎の研究を行っています。「日本近世・明治維新史」専門分野日本史福嶋 寛之 教授 昭和の戦争と教育の関わりについて研究してきました。最近は日本列島の外に視野を広げ、朝鮮・台湾・満洲国・ハワイ・アメリカ・ブラジルなど、海外で生まれ育つ日本人二世を日本国家がどのように統治しようとしたのかについて研究を進めています。「昭和期の教育と国家」専門分野日本史山田 貴司 教授 室町時代から安土桃山時代までの西国をフィールドに、アジアの諸地域やヨーロッパ勢力との交流も視野に入れつつ、地域権力(戦国大名や国衆)の政治・軍事・文化的動向を研究しています。この時期に特有のダイナミックな史的展開を一緒に解きあかしていきましょう。「中世後期の地域権力論」専門分野東洋史則松 彰文 教授 中国清代の研究をしていますが、私はとくに、18・19世紀の世界と中国という視角を大事にしています。西欧諸国のうち最もつながりが深い英国と清国の関係史を研究していますが、その際に、中国茶とインドアヘンは不可欠の要素です。これも世界史の醍醐味と言えます。「中国清代の社会と経済」専門分野東洋史山根 直生 教授 中国の9〜11世紀が専門です。「唐宋変革論」としての議論も多いこの時代を、現地調査の手法、軍事社会史・社会学の知見を借りてとらえ直そうとしています。直近の研究課題は、宋代に多くの軍人が寄進して建立された河北省定州市開元寺塔の石刻資史料です。「中国唐・五代十国・宋代史」専門分野東洋史高橋 亨 准教授 明代中国の政治制度を研究しています。明代は皇帝の独裁的権力が極点に達した時代と見なされていますが、皇帝が日々負った仕事の実態や日常的な文書行政の流れ、君臣関係の様相を研究することで、明代的な政治体制の出現が長い中国史の中で持つ意義を明らかにしようとしています。「中国近世の政治制度」専門分野西洋史森 丈夫 教授 アメリカ合衆国が独立する前の北米を専門としています。この時代は一般にイギリス人の移民に焦点が当たりますが、現在は広い視点から時代像を見直す研究が進んでいます。私は帝国という広域的な政治体制の動向と先住民―ヨーロッパ人の関係について研究しています。「初期アメリカ史」専門分野西洋史湯浅 翔馬 准教授 近現代フランス政治史が専門です。そのなかでも右派勢力の歴史を研究してきました。主な研究対象は、19世紀後半〜20世紀初めにナポレオン体制を支持した人々(ボナパルト派)の思想や運動ですが、革命以降に誕生したさまざまな右派勢力と、それらの間の関係にも関心を持っています。「西洋近現代史」専門分野西洋史渡邉 裕一 准教授 中・近世のヨーロッパ、とくに南ドイツの都市アウクスブルクを対象に、環境史、災害史、疫病史の視点から研究を進めています。災害やペスト流行など危機的な状況に直面した社会の対応に着目し、中・近世ドイツ都市に生きた人々の日常と非日常にアプローチしています。「中・近世ヨーロッパ史」専門分野考古学桃崎 祐輔 教授 古墳時代の馬具や騎馬文化、祭祀や酒造り、古代・中世の仏教考古学、日宋・日元貿易に関係する沈没船に積まれた鉄素材や陶磁器などを研究しています。みずから遺跡や遺物、研究テーマを見つけ出し、知的好奇心を追究する学生を求めています。厳しく学問を鍛えるので一緒に研究しましょう。「古代・中世の考古学」専門分野考古学古澤 義久 教授 韓国、北朝鮮、中国東北地区、ロシア沿海州といった東北アジアの新石器時代〜青銅器時代の文化を研究しています。そして、それらの地域と縄文時代〜弥生時代の九州の関係についても研究しています。また、戦国時代〜清代の中国貨幣についても研究しています。「東北アジアの先史文化」専門分野考古学大重 優花 助手 卒業論文がきっかけで鐘を研究しています。普段は除夜の鐘等でしか見る機会はないですが、鐘や刻まれた銘文は歴史を雄弁に語ってくれます。考古学は、モノから人類の過去を研究する学問です。皆さんも夢中になれるモノをみつけて、人類の歴史を明らかにしましょう。「中近世の金工品」専門分野
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