12■学びの内容 日本史の研究手法は当時の手紙や日記をじっくりと読み解き、その時に何が起こっていたのかを正確に復元し、評価するというものです。授業では古文書の読解力と歴史的事象を把握する力を養います。3年次後期には自分のテーマを設定し、卒業論文に向けて研究を深めていきます。□九州南朝勢力の研究―征西府と筑後国̶□伴天連追放令の発布とその影響□近代日本における同性愛形成と社会の変容■昨年度提出された卒業論文のテーマ 専門的な研究方法を学ぶために、2年次からは日本史・東洋史・西洋史・考古学の4専修からひとつを選択します。各専修は専門領域が異なるだけでなく、日々の学習にもそれぞれ個性があります。考古学は発掘や実測などを通じて学生と教員が一緒に実習する機会が多いです。日本史や東洋史は古文書や漢文をじっくり読み解いていく、いわば歴史学の「王道」。他方、西洋史では学生同士が歴史の現代性を意識し、活発にディスカッションを行っています。日本史専修歴史学科日本史・東洋史・西洋史・考古学、専門性を高める4つの研究領域。ゼミ旅行で史跡探訪。古文書読解の授業風景。■学びの内容 福大歴史学科の東洋史では中国史研究を中心としますので、まず中国の編纂史料について扱える能力を培います。そのうえで、おもに王朝の官僚たちが記したその内容を批判的に検討できるよう、他の資史料との対照や先行研究の参照についても訓練を重ねます。3年次からは「卒論構想発表」を重ね、卒業論文執筆に向けて自らの研究にも取り組みます。□北朝隋唐期における側近集団 □宋代女性に対する社会的抑圧□清末における衛生制度と西欧列強■昨年度提出された卒業論文のテーマ東洋史専修ゼミ後にみんなで慰労会。ゼミ旅行では海外に行くことも。■学びの内容 欧文で記された文献を読み解き、ヨーロッパやアメリカで発表されている研究論文や専門書を読み解く力を養います。また、過去の出来事やそれが発生した経緯が、今日のあり様にどのようにつながってきているのかを意識しつつグループワークを繰り返し、活発にディスカッションを行います。□17世紀ロンドンの都市社会と災害□訪問看護と女性―革新主義時代のアメリカ社会を中心に―□パレスチナにおけるイギリス委任統治政策■昨年度提出された卒業論文のテーマ西洋史専修2・3年生合同での研究発表会。ゼミ合宿では登山もありました!■学びの内容 考古学は現在まで残っている物質資料から人類の歴史を復元する学問です。授業では、遺構や遺物を資料として用いることができるように、測量や実測なども行います。各地の遺跡や埋蔵文化財センター・博物館等をめぐって資料調査を行い、卒業論文に向けて研究を深めます。□九州・中国地方の銅鐸埋納□中国南北朝時代の北斉仏について□九州における掩体壕と飛行場の関係■昨年度提出された卒業論文のテーマ考古学専修専門書がならぶ考古学研究室。実習により調査能力を高めます。
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