福岡大学 学部ガイド2026 工学部
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QA工学と理学は、どう違うのですか? 工学(Engineering)は、私たちの暮らしを支え、安全で快適な社会を実現することを目指した学問です。実社会のさまざまな課題に対し、科学技術を駆使して解決することを大きな目的としています。 一方、理学(Science)は、真理の探究を目指した学問です。自然の法則を発見し、さまざまな自然界の現象を解き明かすことを大きな目的としています。 工学部で学ぶ専門分野は、実社会の産業と直結しています。そのため、大学で学んだことが直接仕事に生かされることも大きな特徴の一つです。 大学の使命である教育、研究、社会貢献の中でも特に教育を重視し、基礎から応用まで懇切丁寧に教育しています。実社会の技術者は常に新しい技術と向き合って仕事をしますが、それらの先端技術はいずれも基礎技術・理論の上に成り立っています。そこで福岡大学工学部では、まず基礎理論・技術をしっかりと修得させ、その上で時代のニーズに合った先端技術を学ばせています。そのため、産業界からは「福岡大学工学部の卒業生は基礎が身についている」と高く評価されています。QAどのような教育方針ですか?QA高校で物理または化学の一方を履修していないのですが、大学でついていけますか? 1〜2年次に工学共通科目として物理と化学が用意されています。高校で物理や化学を履修しなかった学生は、ここでしっかり勉強すれば大丈夫です。QAどんなところに就職できますか? 卒業生は、全国規模の大企業から地元の企業まで幅広く就職しています(2024年度工学部就職率:97.7%)。具体的な就職先は各学科のページに紹介されています。大企業への就職実績に関しては国公立大学と比較しても遜色はありません。また、関東・関西の大学と比べても引けを取っていないというデータもあります。 福岡大学の特徴として、卒業生の数が多いことが挙げられます。そのため、どこの企業にも必ずと言っていいほど福岡大学を卒業した先輩がおり、加えて福岡大学の卒業生は結束力が強いことでも有名です。これは、福岡大学に入学することで得られる貴重な人脈であり、就職活動の際だけでなく、就職後においても大きな助けとなります。QAどのような就職活動支援が得られますか? 福岡大学にはキャリアセンターが設置されており、そこでは求人情報を提供するとともに、多数の企業が集まる学内企業説明会や多彩な就職活動セミナーの開催、インターンシップなどを行っています。また、就職・進路相談や履歴書・エントリーシートの添削、面接指導などについては、キャリアセンターの職員だけでなく、産業界と深いつながりを持つ工学部の教授陣による業界のニーズを踏まえたマンツーマンのきめ細かい指導も行っており、私立大学ならではの充実した就職活動支援体制が整っています。QA海外留学制度などの国際交流の機会はありますか? 福岡大学は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど24カ国92大学1機関(2025年5月1日現在)と提携し、積極的に交流を図っています。工学部の学生も提携校への交換留学(1年)または海外研修(約4週間)の制度を利用して、外国に派遣されています。QA教育の特徴を教えてください。 実践的技術者を育成するため、PBL(課題解決型学習)の導入に取り組んでいます。また、すべての授業にICTを活用(FUプラスアップ授業)するとともに、eラーニングやアクティブ・ラーニングも導入しています。さらに、「ものづくりセンター」では、9学部31学科を有する総合大学ならではの幅広い交流機会を生かし、文系学部を含む工学部以外の学生ともチームを組んで創作活動を行うことで、豊かな創造性を養っています。QA国公立大学と教育内容に差はありますか? 教育する内容、授業を担当する教員の経歴などは国公立大学と比較しても遜色はありません。また、学生数に対する教員数も、私立大学としては珍しく国公立大学に近い比率となっています。加えて、福岡大学工学部では私立大学ならではの「丁寧で手厚い教育」を行っています。 日本は、終身雇用制から欧米で一般的なジョブ型雇用制(職務内容に基づいて能力のある人材を採用する方式)に変化しつつあり、それに伴い、どこで学んだかという「学歴社会」から何を学んだかという「学修歴社会」に変わろうとしています。そのため、教育を重視する福岡大学工学部で学ぶことで、社会に大きくはばたくチャンスをつかむこともできます。QA「丁寧で手厚い教育」とはどのようなものですか? 福岡大学工学部では、教員一人一人が常にわかりやすい授業を心がけ、実社会での実例を挙げたり、実物を見せたりするなど、学生が理解しやすいように工夫を重ねています。  また、授業でわからないことがある学生のため、授業時間以外にも学生が授業担当教員に個別に質問できる時間を設けています。さらに、それでもわからないことがある学生への対応として、授業担当教員とは別に個別指導を受けることができる「工学部学習支援室 T-Square(ティースクエア)」を設置しており、そこに所属する専門教員が懇切丁寧に学習をサポートしています。 その他、演習や実験・実習などの科目では、授業担当教員の他に大学院生によるTA(ティーチングアシスタント)も加わり、充実したスタッフによる目の行き届いた教育を行っています。工学部Q&AQA大学院(工学研究科)について教えてください。 工学研究科の博士課程前期(修士課程)は、“機械工学専攻、電気工学専攻、電子情報工学専攻、化学システム工学専攻、建設工学専攻、資源循環・環境工学専攻”で構成され、工学先端技術を研究開発する場で活躍できる人材の育成を目指します。また、博士課程後期は、“エネルギー・環境システム工学専攻、情報・制御システム工学専攻”を設置し、技術的な諸問題に対して新たな解決法を提案できる広い視野を有し、社会に貢献できる人材の育成を目指します。29

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