カプセルなどの複合材料の開発 超臨界などの高圧力技術を用いて、医療・医薬・化粧品・食品などの開発を行っています。最先端の機器を導入し、ナノ・マイクロのカプセルが、人体に作用するメカニズムを研究したり、再生医療に使える素材を開発しています。highlowバイオ燃料研究 再生可能エネルギーであるバイオディーゼル・バイオエタノール・ペレット燃料などのバイオ燃料の開発を行うとともに、安全に取り扱うため粉じん爆発の危険性についても研究しています。また、アロマオイルなどの香りを人がどのように感じ、認知しているのかも研究しています。生体機能性材料の開発 我々の細胞の表面にある“糖鎖”は、体内で細胞間接着、ウイルスや細菌の感染、受精、ガン転移等の生命現象に関わっている分子です。この優れた特徴をもつ糖鎖を高分子や材料中に組込んで、ウイルスや細菌といった病原体を分離する技術開発を目指しています。メタンハイドレート回収研究 日本の近海には、日本の天然ガス消費量100年分のメタンハイドレートが存在していると考えられていますが、その回収方法はまだ、確立されていません。この研究では、実験室の2階分の高さの塔に水を入れ、その途中からガスを吹き込むことで上昇流を発生させて、固体のハイドレートを吸い上げる方法を検討しています。触媒表面の化学反応 固体触媒は燃料や化学品の生産、汚染物質の除去、燃料電池など身の回りのあらゆるところで利用されています。燃料電池の電極触媒などエネルギー技術を支える触媒にターゲットを絞り、その表面化学反応を解明することから、よりよい触媒を開発する手法を見つけます。モデルPM2.5粒子を内部に ▶取り込もうとしている大食細胞 環境汚染粒子が細胞と出会う界面大気汚染物質PM2.5や海洋汚染マイクロプラスチックなどが動物細胞や微生物に与える影響を解明するため、界面現象に注目した基礎研究を行っています。最近は、再生医療への応用を目指して、生細胞封入用マイクロカプセルの開発研究も行っています。爆発事故を防ぐ技術開発 化学の取り扱いや管理方法を誤ると、爆発が起こり大惨事を招くことがあります。このような爆発事故を未然に防ぐ技術や爆発リスクの評価技術に関する研究を実施しています。基板上に均質な金属薄膜を成膜するためのスパッタリング装置プロセス制御・最適化に関する研究 製造プロセスでは、優れた製品を作るために、制御最適化が必要不可欠です。化学プラントなど多くの分野で、利用される技術の研究を行っています。機能性無機材料 身の回りでは、環境の浄化やエネルギーの生産などに無機材料が役立っています。ここでは、優れた無機材料の開発と応用を研究しています。化学装置の流動現象解明 液体の容量が大きくなると均一混合が困難になります。そこで良好な化学反応をさせるための反応装置・撹拌装置の開発を目指し、装置内の流動現象を研究しています。実験・計測およびコンピュータシミュレーション等の手法により現象を解明しています。化学システム工学科では何を研究しているの?化学・素材・生命・産業に関わる研究を幅広く行っています17
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