06科目ピックアップ経済学史A,B 皆さん、アダム・スミスの名はよくご存じだと思います。経済学という学問はそれ以来250年にわたって発展してきました。この授業では、それぞれの時代の経済問題や経済環境の変化と苦闘する中で、経済学がどのように発展してきたかを学んでいきます。前期には、経済学が誕生してから、近代の経済発展や経済生活を分析する学問として確立していく過程を学びます。また、後期には、1930年以降の産業の巨大化や経済構造の激変のなかで、新しい経済理論がどのように作られ、また、精緻な科学としての地位を得ていったかを学習します。いわば、歴史を通じた現代経済学入門です。証券経済学 この授業では、まず証券とは何かを簡単に説明します。特に株式や債券に焦点を当て、その種類、売買の仕組み、市場、市場関係者とその役割、各種指標等について解説します。また、直近の証券市場について話題となっている事項について企業の財務諸表や投資に関する統計データ、新聞や雑誌の記事などで確認しながら学んでいきます。財務諸表や会計制度などについても併せて解説します。授業中に紹介する参考文献やウェブサイトに目を通すなど、授業で扱った事項に関して自ら積極的に情報収集し、考えることでより理解を深めることができます。社会経済学 この授業では社会の諸問題、特に、人口、家族、情報、労働に関連する問題について学びます。授業の目標は二つ。一つ目は社会の諸問題に対する経済学的な考え方を理解すること。そして、二つ目はミクロ経済学やマクロ経済学で学んだ経済学の分析道具が社会問題の分析にどう使われるのかを学ぶことです。世界各国の社会問題を具体的に取り上げて実践的な授業としながら、経済学の基本的な考え方もしっかり学びます。日本経済史 この授業では、江戸時代から戦後の高度成長期までの日本経済の歴史について学びます。日本の経済成長の過程と、その要因・背景が講義の中心となります。その際、1)産業・企業の具体的な発展過程のほか、2)各種指標に基づくマクロ的な経済状況の推移、3)財政政策・金融政策などの経済政策の果たした役割、などにも目を配ります。それによって、日本の経済の歴史について多面的に理解できるようになることを目標とします。経済政策 経済政策とは商品やサービスを巡る買い手と売り手による市場取引への介入と言えます。例えば、私たちがお店でコーヒーを買うとき、私たちはコーヒーの価格と消費税を支払い、お店は売上から消費税を納税します。経済政策の効果を分析する方法は、経済政策が人々の行動に与える影響や経済政策のあるべき姿を示す理論分析と、データを用いて理論分析の結果を検証する実証分析に大別されます。それらの基本的な考え方を著名な研究を引用しつつ説明します。経済学科
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