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スポーツ
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【FUスポまち】「第二回監督が怒ってはいけない大会 in 福岡大学」「スポーツ指導者向けのアンガーマネジメントセミナー」を開催しました!

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 1月28日(日)、本学第二記念会堂において、「第二回監督が怒ってはいけない大会 in 福岡大学」(バレーボール大会)、「スポーツ指導者向けのアンガーマネジメントセミナー」を行いました。

 本大会は、本学バレーボール部女子チームと元バレーボール日本代表の益子直美氏が代表を務める一般社団法人「監督が怒ってはいけない大会」がコラボし、昨年に続き開催したもので、勝ち負けではなく、「子どもたちが楽しくのびのびプレーすること!」をコンセプトとし、同時に指導者が指導方法を見直すきっかけにしてもらおうと2015年に始まりました。これまでも全国各地で開催され、多くの報道機関に取り上げられており、昨年、本学で初めて開催した際にも大きな反響が寄せられました。

 当日は、12チーム、約160人の子どもたちが参加。益子氏が講師となり、運営・サポートは同法人のスタッフおよび本学バレーボール部女子チームの米沢利広監督(スポーツ科学部教授)、部員が行いました。

 保護者が見守る中、午前中は開会式、子どもたちを対象としたスポーツマンシップセミナー、クイズ大会、運動会(チーム対応リレー、バレーボールを使った指導者による的当てゲーム)等を行いました。子どもたちは部員の学生たちと共に、元気一杯で臨んでいました。

 スポーツマンシップセミナーでは、益子氏がバレーボール競技や他の競技で活躍するプロ選手の取り組みや振る舞いを事例にあげ、分かりやすく説明。スポーツマンシップとは何かについて子どもたちと考えました。

益子氏の問いかけに積極的に答える子どもたち

〇×クイズ大会にチャレンジし、正解に喜ぶ子どもたち

 チーム対抗リレーでは参加した子どもが白熱のあまり転倒する場面もありましたが、最後まで走り切りる姿に拍手喝采が起きました。また、指導者による的あてゲームでは、指導者の腕試しに、子どもたち、指導者も共に盛り上がり、歓声が起こっていました。

チーム対抗リレーでは子どもたちが元気に躍動

指導者の的当てゲームに大盛り上がり

 「監督が怒ってはいけない大会」のプログラムでは、「スポーツ指導者向けのアンガーマネジメントセミナー」も実施されています。益子氏が講師となり、怒りの感情との向き合い方、怒りのコントロールを身に付ける方法など指導者の意識改革を図ることを目的としています。今回のセミナーでは、スポーツ心理学やメンタルマネジメントなどを専門とするスポーツ科学部の下園博信教授とコラボが実現。大会参加者以外にも開放し、バレーボール競技、それ以外の競技の指導者、会社の中間管理職の方など、約40人が参加。「改善策を考えたい」「怒らなくても最高のチームにしたい」など、それぞれ目的意識を持ち、セミナーへ臨みました。

 益子氏は、選手時代の経験から、「怒り」を使わなくても勝利・育成の両方手に入る指導方法があると説きました。また、「怒り」の正体である「理想と現実のギャップ」についても触れ、怒りが生まれるメカニズム、怒りが起きた時のコントロール方法や、指導者も子どもたちと一緒に喜ぶことの大切さについて学びました。

 参加者からは、「もっと早く学びたかった」「やっぱりそうだと確認できた」「怒りが出た時のコントールが大切」などの声が聞こえ、様々な気付きがあったようです。

益子氏と下園教授の講義。ワークをもとに指導者の価値観について学び、「6秒ルール」の徹底を誓った

 午後からは、「監督が怒ってはいけない大会」の交流戦がスタート。ブロック毎に試合が始まり、益子氏が「厳しい指導」「際どい指導」がないか、各会場を巡回。指導者だけでなく、得点盤やラインズマンを務める子どもたちにも優しく語り掛ける益子氏と、その声かけに笑顔を見せる子どもたちの姿が印象的でした。

 あるチームでは、試合後に指導者の言葉が「厳しかった」と子どもたちが益子氏へ報告。その指導者はバツ印の入ったマスクを着けることに。

 最後に表彰式が行われ、大会を通じて活躍したチームや選手に対しての「MVP賞」、プレー以外でも元気な声でチームを盛り上げ、支えた選手に対しての「グッドマナー賞」が贈られ、表彰状、記念品が手渡されました。また、監督が自ら表彰名を付け、自チームへ表彰状が贈られるなど、子どもたちには終始笑顔が溢れていました。

 グッドマナー賞を受賞した選手は、「表彰されて嬉しいです。来年も表彰されるように頑張ります」と話しました。

 本大会を全面に支えた本学バレーボール部女子チームの松本樹里主将(スポーツ科学部3年次生)は、「初めての参加だったが、参加して良かった。小学生が頑張る姿を見て、私たちも頑張らないといけないと思い、今後の励みになった。4年次生が卒業し、新チームではメンバーが変わるが、優勝を目指して頑張りたい」と語りました。

大会運営全てを支えた北川理事、益子氏、米沢監督、バレーボール部女子部員

 第二回目の「監督が怒ってはいけない大会」は盛会のうちに終わりました。参加した監督、保護者からは、「子供たちが伸び伸び、楽しくプレーする姿を見て嬉しかった」「怒って伸ばすのではなく、自分で考える事ができるような声掛けを心掛けていきたい」などの声が聞かれ、今回の大会、セミナーを通じて、大変貴重な機会を得たようです。

 本学では、今後もこのようなセミナーを企画し、開催していきます。

※本事業は、スポーツ庁およびUNIVASからの委託事業です。