1月29日(日)、本学第二記念会堂を会場に、福岡県内の小学生バレーボール12チーム、約150人が集結し、「第一回監督が怒ってはいけない大会in福岡大学」が開催されました。
本大会は、「FUスポまちコンソーシアム」の事業の一環として、本学バレーボール部女子チームと元バレーボール日本代表の益子直美氏が代表を務める一般社団法人「監督が怒ってはいけない大会」が初めてコラボし開催したものです。
この大会は、勝ち負けではなく、「子どもたちが楽しくのびのびプレーすること!」を重視し、指導者にはこのコンセプトを理解してもらい、大会を機に指導のあり方を今一度考えてほしいという想いから、全国各地で開催しています。
開会式では益子氏が、「ふだん監督やコーチが怒っているというひと?!」と子どもたちに問いかけ、子どもたちが正直に手を挙げる様子に会場が沸くところからスタート。この大会では、もし監督が怒ったら子どもたちがすぐに益子氏に報告し、監督は『×』マーク付きのマスクをつけるルールとなっています。
午前中は益子氏の進行によるクイズ大会やチーム対抗リレー、指導者(監督、コーチ)的当てゲームを行い、バレーボール部の女子部員も一緒に参加。子どもたちは非常に楽しそうで、会場には大歓声が沸き起こっていました。
午後からは、チーム交流試合が行われ、益子氏が各チームを周りながら、途中に口調の厳しい監督に『×』マスクの着用を促す場面も。また、各指導者へ丁寧にアドバイスを送り、子どもたちも楽しくプレーをしていました。
試合終了後は表彰式が行われ、益子氏から表彰状、記念品が手渡され、子どもたちも終始嬉しそうな様子でした。式では、スポーツ科学部長であるバレーボール部女子の米沢監督から、「指導者の方々も今日を機会に楽しいバレーに取り組んでもらえると嬉しい。次回は大学生のプレーもぜひ見てもらいたい」との挨拶がありました。また、運営や審判に携わり大会をサポートしたバレーボール部女子の学生からは、「今日の大会で自分達も刺激を受けた。大学でも楽しく笑顔でプレーしたい」と話しました。
試合終了後は教室に場所を移し、小学生向けスポーツマンシップセミナーと、大人向けアンガーマネジメントセミナーが行われました。アンガーマネジメントセミナーでは益子氏が講師を務め、参加した保護者、指導者、本学教育職員は、益子氏からの怒りの感情との向き合い方などの質問に答えながら楽しく学んでいました。
益子氏は、
『怒りを手放しても勝利と育成が手に入る指導方法が絶対にあるはず。大会を通じて新しい声かけや指導方法にチャレンジしてほしい』
『とにかく今まで楽しくできなかった子どもたちには、のびのびと色んなことにチャレンジしてほしい。長くバレーボールを大好き、楽しいと思ってほしい』と語ります。
子どもたちや指導者、保護者からも非常に満足度が高く、第一回大会は幕を閉じました。
なお、当日の様子は多くのメディアから報道されました。