10月17日(土)、九州六大学野球2020年度秋季リーグ第5週1日目の試合が西南学院大学田尻グリーンフィールドで行われました。この試合に勝てばリーグ優勝となる一戦。対戦相手はプロ注目の益田投手が先発した北九州市立大学です。
先発の村上幸人選手(経済学部経済学科2年次生)は、序盤、再三3塁までランナーを進められ、苦しいピッチングが続きますが、粘りの投球で無失点に抑えます。一方、打線のほうは、2回表、4番永江大樹選手(スポーツ科学部スポーツ科学科3年次生)がレフトライン際に技ありの2塁打を放ちます。続く5番井上絢登選手(商学部商学科3年次生)のライト前ヒットで、キャッチャーのタッチをかいくぐり待望の先取点をあげます。その後は、両投手の好投が続き8回裏まで1-0の緊迫したままで進みます。
9回表、1番仲田慶介選手(スポーツ科学部スポーツ科学科3年次生)のレフト前ヒットを足掛かりに相手にエラーが出て追加点をあげます。続く4番永江選手と6番本多真也選手(経済学部経済学科3年次生)に3塁打が出て、4-0と点差を広げます。9回裏、北九州市立大学に1点を返されますが、村上選手が後続を断ちゲームセット。2季ぶり、58度目のリーグ制覇となりました。
2日目の18日(日)も北九州市立大学と対戦し、14-2と快勝し、通算成績9勝1敗での優勝となりました。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で春季リーグと全日本大学選手権が開催されず、秋の日本一を決める明治神宮大会も中止となりました。秋季リーグにおいても、感染予防のため検温等の対策がとられ、ゲームに出場した選手以外の学生スタッフの献身的な支えがあっての優勝でした。
この後、11月7、8日に開催される第27回九州大学野球選手権大会で福岡六大学野球連盟の優勝チームと対戦します。
リーグ戦を振り返り、堀監督、最優秀選手賞の吉岡選手、主将の永江選手、最多勝利投手の村上選手にコメントをいただきました。
(堀監督)
まずは、全チームが無事に予定を消化できたことに対して、全大学の学生スタッフおよび関係者に感謝を申し上げたいと思います。また、応援をしてくださっている皆様にも合わせて感謝申し上げます。
今回はコロナ禍の中のリーグ戦でしたが、本学学生の努力と我慢、そして運が味方をしてくれた結果だと感じています。引き続き、感染対策をしながら、九州選手権に向けて出来ることを一つずつ積み重ねていきたいと考えています。
(吉岡選手)
この秋季リーグ戦は、春のリーグ戦が中止となり、何も出来ずに悔しい思いをして引退した同級生の為に優勝すると強い気持ちで挑みました。その結果、リーグ優勝をすることが出来てホッとしています。また最後のリーグ戦、良い結果でタイトルも獲得できて嬉しく思います。明治神宮大会の中止により、全国へのラストチャンスがなくなり、悔しい思いはありますが、その悔しさを九州チャンピオンになって晴らします。
(永江主将)
まず、優勝という結果の前に、野球が出来て「勝ちの喜び」や「負けの悔しさ」を感じることができたことに対して、それを支えてくださった皆様に感謝をしています。優勝ができたことは本当に嬉しいですが、目標としていた「全勝優勝」は出来ずに、一敗をしてしまったので、この負けを反省し来春は必ず「全勝優勝」を達成したいと思います。
(村上選手)
このリーグ戦は、春季リーグ戦が中止になり、練習やオープン戦が十分にできないまま迎えたリーグ戦でした。それでも、リーグ戦を開催していただいたことに感謝しています。その状況の中でできることをしっかりやった結果が、優勝という形で現れ嬉しく思います。来年の春季リーグ戦こそは、全勝優勝を達成したいです。九州大会では、リーグ戦同様苦しい試合が続くと思いますが、粘って勝利を掴み、九州No.1を目指します!
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