映画「急に具合が悪くなる」に主演した2人が、5月に開催されたカンヌ国際映画祭で女優賞に輝き、初の日本人女優の快挙となりました。原作は同名の往復書簡集で、福岡大学人文学部の准教授であった宮野真生子さんと、人類学者の磯野真穂さんのやり取りです。
人間の内面や記憶、存在の意味を問い続けた宮野先生の思想が映画として昇華され、国際的な舞台で高い評価を受けたことは本学としても大きな喜びです。
宮野先生は在職中、多くの学生に対して、言葉を通して世界を理解することや記憶と自己の関係を問い直すことの重要性を説き、その思いは広報誌への寄稿やインタビュー記事としても記録されています。今回の受賞は、そうした思想が国境を越えて共鳴したことを示す出来事と言えます。
宮野先生が遺した言葉の数々は、今回の受賞作をより深く理解する手がかりであると同時に、私たち自身の生き方を見つめ直す契機ともなります。ぜひ、ご一読ください。
