福岡大学では、女性研究者の研究と教育活動、ライフイベントとの両立を支援するため、「女性研究者支援室」を設置しています。次世代に活躍できる人材の育成を図るとともに、その能力を十分に発揮できる働きやすい研究環境を提供するため、研究活動の支援に取り組んでいます。
その一環として、2018年より年に一度「女性研究者の集い」を開催しています。9月12日には2年ぶりに2部構成とし、10学部と福岡大学病院から23人の女性研究者が参加しました。初めての参加者も多く、世代も多岐にわたり、予定していた時間を超えるほど盛況となりました。
第1部のランチ会では、永田潔文学長と山下恭弘副学長も参加し、直接女性研究者の声に耳を傾け、女性にとっての働きやすい職場環境や幅広い人材の大学運営への参画について意見交換しました。
第2部の茶話会では、実体験をもとにしたライフイベントとの両立の工夫、必要とする支援について学部や世代を超えて情報共有しました。
参加者からは、「普段接することが少ない他学部の研究者と交流することができ、とても有意義な時間を過ごすことができた」「先人の苦労やこれからのあり方についてさまざまな体験談を聞き、意見交換することができてよかった」「お互いに声を掛け合う、体験を分かち合うことが大事だと感じた」などの感想が寄せられました。
同支援室の室長補佐を務める工学部の田中綾子教授は、「本支援室では、女性研究者からの意見を基に皆さんがモチベーションをもって研究活動が持続できるような支援制度作りを行ってきました。ぜひ本支援事業を活用して自身のスキルアップに生かしていただけたらと思います。今後も研究活動における課題の抽出とその解決に向けた新たな支援についても考えていきます」と述べました。
和やかな雰囲気で歓談
学部や世代を超えて交流
【関連リンク】
・福岡大学女性研究者支援室ウェブサイト
